バイリンガル２

出典: Jinkawiki

バイリンガリズム

バイリンガリズムは２つの異なる言語が出会うとき、個人あるいは社会が経験する言語状況である。異言語集団が接触する所には、必然的にバイリンガリズムが存在する。ゆえにバイリンガリズムの歴史は古い。そしてバイリンガリズムが存在する社会も多い。世界のあらゆる地域に広く分布する。そしてこれらの社会の多くでは、バイリンガリズムは政治や教育とからみ、社会の大きな争点となっており、異言語集団間の紛争の一要因にもなっている。こうした背景を持つバイリンガリズムに対しては誤解や偏見が少なくない。「（１）バイリンガルはモノリンガルと比較して各言語の言語能力において劣る。（２）帰属文化が２つに分かれているので自己確立が難しく、精神的に不安定である。（３）早いうちから２言語環境で育てるとどちらの言語も満足に習得できなくなるので、まず一つの言語を確立させてから、２つ目の言語に触れさせるのがよい。（４）１人の親が２言語を使用すると子供に混乱が起こるので、それぞれの親は少なくとも子供が幼児期にある期間は自分の母語のみを使用すべきである。（５）両親がそれぞれ別の母語を話す家庭に育つ子供は自然にバイリンガルになる。」これらは数多くある誤解や偏見のほんの数例であるが、こうした誤解や偏見の中で多くの親が不安を抱き子供をバイリンガルに育てようとしている。（yagi-zyunzou）

参考文献 「バイリンガル」山本雅代　大修館書店 「バイリンガルの世界」山本雅代　大修館書店