スコープス裁判

出典: Jinkawiki

スコープス裁判　 １９２５年３月アメリカテネシー州で、進化論を学校教育の場で教えることを禁止した反進化論法が制定された。その法律に反対をする田舎町のデイトンという高校の生物教師ジョン・スコープスが反進化論法に反して進化論を教えていたことを告白、１９２５年７月に進化論を巡る裁判が開かれた。裁判は、スコープスに罰金１００ドルが科せられた。弁護側は控訴審で法律の可否を争うつもりだったのである。しかし、控訴した州最高裁判では、罰金額がテネシー州の規定に違反している不当に高いものとされ、裁判自体が無効とされた。一般にはこの裁判は、有名弁護士であった弁護側ダロウと、検察側の代表であったウィリアム・ジェニングズ・ブライアンの中で、ダロウがブライアンに神が実際に６日間で世界を創造した訳ではないかもしれないと認めさせたことから、ダロウの勝ちとされている。しかし、ダロウが罰金額に対して異議を唱えなかったために裁判自体がないものとされてしまった。結局１９６７年にこの法律の廃止が決定されるまで、４０年も以上もの間、反進化論法が続くことになる。この裁判は、被告の名前からスコープス裁判と呼ばれていたが、人間は猿から進化したという進化論からモンキー裁判とも呼ばれた。

参考文献：進化論教育は罪か？http://kousyoublog.jp/?eid=2476　　　　　　

：進化論裁判モンキービジネス　著・ナイルズエルドリッジ

自然科学と階級的立場　http://www.mcg-j.org/mcgtext/kagaku/kagaku2.htm

投稿者s.d