デンマーク風刺画事件5

出典: Jinkawiki

2013年8月8日 (木) 00:45 の版; 最新版を表示
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デンマーク風刺画事件

2005年9月30日、デンマークの保守系紙「ユランズ・ポステン(Jyllands‐Posten)」が、イスラムの預言者ムハンマドの風刺画12枚を掲載した。風刺画のなかには、黒い布を頭に巻いたムハンマドの頭部から導火線が延びているものもあった。2006年に入って、ノルウェー紙が風刺画を再掲載し、イスラム世界で反発が広がった。ユランズ・ポステン紙は、1月末に掲載に関して謝罪したが、2月に入り、フランス、ドイツなどの欧州諸国の新聞が表現の自由を理由に風刺画を転載し、イスラム世界の反発が激化。デンマークやノルウェーの在外公館への放火、デンマーク製品の不買運動や抗議デモなどが起こった。イスラム世界における風刺画への反発は、イスラムの預言者を風刺の対象としたこと、イスラムで厳しく禁止されている偶像崇拝につながることなどの理由による。


事件の経緯

2005年 9月30日 デンマーク紙ユランズ・ポステンが風刺画を掲載 10月上旬 デンマークのイスラム教徒団体が抗議声明 2006年 1月5日 デンマークのムラー外相とムーサ・アラブ同盟事務局長が電話協議 1月10日 ノルウェーのキリスト教系誌マガジネットが風刺画を掲載   26日 サウジアラビアが駐デンマーク大使を召還   29日 リビアが在デンマーク大使館を閉鎖   30日 パレスチナ自治区ガザで武装グループが欧州連合(EU)事務所を包囲、謝罪要求   31日 ユランズ・ポステン紙が釈明 2月1日~3日 ドイツ・フランス・イタリア・スペインの四カ国七紙が「報道の自由」を訴えて問題の風刺画を転載 2日 ノルウェーがヨルダン川西岸の代表部を閉鎖    3日 ラスムセン・デンマーク首相がイスラム教国11カ国の駐コペンハーゲン大使と会合    イギリス外相が「言論の自由は尊重するが、侮辱したり、いわれもなく扇情的になったりする義務は無い」と欧州各紙を批判    4日 シリアでデンマーク外交施設放火       ニュージーランドのドミニオン・ポスト紙とプレス紙が風刺漫画を掲載 5日 レバノンでデンマーク外交施設放火    6日 アメリカのフィラデルフィア・インクワイアラー紙が風刺漫画を掲載       タイやアフガニスタンでデモや抗議    7日 イラン紙が「表現の自由を試す」として『ホロコースト風刺画コンテスト』を開催すると発表       デンマーク外務省がインドネシアからの出国を勧告    8日 フランスの週刊紙2紙が風刺漫画を掲載、シラク大統領が非難       ブッシュ大統領は、風刺画掲載を批判しつつも抗議行動に自制を求める    9日 スウェーデンの極右政党がウェブ上に風刺漫画を掲載    10日 フィリピンでデンマーク紙に対する抗議集会        マレーシアで風刺画掲載紙を発行停止        エジプト・イラン・ケニアなどアフリカ、中東各地やバングラディッシュ・パキスタンなどアジアでも抗議行動    17日 リビア群集がイタリア大使館を放火        インドで風刺画作者の首に賞金13億6000万円    20日 風刺画掲載のロシア地方紙が廃刊    23日 「表現の自由」守ったとして、デンマークで風刺画掲載紙を表彰    25日 アナン国連事務総長が風刺画掲載を非難


参考


・デンマーク風刺画事件[1]

・ムハンマド風刺画騒動-コトバンク[2]


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