理化学研究所

出典: Jinkawiki

2014年7月29日 (火) 03:49 の版; 最新版を表示
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理化学研究所


理化学研究所は日本で唯一の自然科学の総合研究所である。 物理学、工学、化学、生物学、医科学などに及ぶ広い分野で研究を進めている独立行政法人である。

沿革


1913年に米国から帰国した工学博士・薬学博士の高峰譲吉が「これからの世界は理化学工業の時代になる。日本も理化学工業によって国を興そうとするなら、基礎となる 純正理化学の研究所を設立する必要がある」とし「国民科学研究所」の設立を提唱したのが始まりである。 そして、1917年(大正6年)日本の科学技術の活発を期待する「理化学研究所」が財団法人として誕生した。 のちに株式会社、特殊法人を経て2003年(平成15年)に独立行政法人となった。

研究


理化学研究所の研究活動は、社会知創成事業、戦略センター群、基盤センター群、主任研究員制度等の4つの異なる役割を持った体系に研究室を編成されている。 社会知創成事業では、産業界と連携し理研の研究を社会貢献している。世の中に役立つ理研を目指している。 また、がんなどの疾患克服のため、理研や大学等の基礎研究成果をもとに、創薬や医療技術の研究等も行っている。 戦略センター群では社会の必要に応じた集中的、戦略的研究を行っている。 エネルギー問題や資源確保、革新的な次世代医療を目指す研究、生命システムの動作原理の研究等が行われている。 基盤センター群では最先端研究基盤施設の整備・開発が行われている。 計算科学研究や創薬、医療を革新する基盤研究の推進、原子核と核子の究明等の研究が行われている。

STAP細胞問題


小保方晴子研究ユニットリーダーらがマウスを使った実験によって開発された。STAPとは「Stimulus-triggered Acquisition of Pluripotency(刺激惹起性多能性獲得)」の略である。STAP細胞とは、人為的な操作によって、いろいろな細胞になれる能力をもつようになった細胞です。 従来からある、いろいろな細胞になれる能力をもつPS細胞に比べ容易ににつくれてしまう、常識をくつがえすSTAP細胞の発見は、「ノーベル賞級の成果とされ、2014年1月30日づけの科学誌『Nature』で報告された。 再生医療や薬の開発での応用が期待されていたが、論文の不適切さを問う声が相次ぎ、共著者まで「確信が持てない」と表明し2014年7月2日付けで、英国の科学雑誌『Nature』がSTAP細胞に関する研究論文2報を取り下げたと発表した。これを受けて、理化学研究所は1月29日付け当該研究にかかる報道発表を取り下た。 また、論文2報が取り下げられたことに伴いNature protocol exchangeも取り下げが行われた。


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