マクドマルド
出典: Jinkawiki
・概要 ハンバーガーを主力商品とする世界規模で展開するファーストフードチェーンである。店舗は121か国にあり、店舗数は約31,000店舗に上る。アメリカ合衆国本国では、「マクドナルドコーポレーション」が運営している。 当初、マクドナルド兄弟が開いた店舗はハンバーガーショップではなかった。ハンバーガーもマクドナルド兄弟の発明品ではなく、それ以前からアメリカ全国にあった料理だった。にもかかわらず、その後の世界展開により広く認知されるようになったことから、マクドナルドはしばしばハンバーガーの代名詞ともされる。
最初のマクドナルドはアメリカ合衆国・カリフォルニア州サンバーナーディノで、ディックとマックのマクドナルド兄弟(Richard and Maurice McDonald)が1940年に始めたものである。この後有名な「スピード・サービス・システム」のキャッチフレーズと、工場式のハンバーガー製造方法、そしてセルフサービスの仕組みにより、第二次世界大戦後の1948年以降に特に有名になった。 ・調理システム マクドナルドのハンバーグやポテトは、セントラルキッチンとも呼ばれる集中調理施設工場から形ができているものが搬入され、厨房では焼いたり揚げたりするだけで細かい調理の必要がない。焼くプレートや揚げる油の温度、時間も決められており、若干の訓練を受ければ誰が作っても同じ大きさ、同じ形、同じ味のものができる。調理工程も簡略化され、付け合せなども極力簡略化して、高速で調理できるようになっている。
・原料
ハンバーガーは100%牛肉であるが、宗教上の観点から牛肉を食せない顧客向けに肉を使わない「フィレオフィッシュ」が用意されている他、「てりやきマックバーガー」や日本国内で2007年6月~7月に発売されている「メガてりやき」、2007年7月から発売された「マックポーク」に使われている肉は豚肉100%であり、マクドナルドのイメージから混合されることがある(これについてはマクドナルド側でも豚肉を利用していること明確に表示している)。 ・ドライブスルー
日本のドライブスルー併設店舗の一例 ドライブスルーは、車をまずメニューが掲示されたマイクの前に動かし、ここで注文を行う。その後順路に沿って車を進めると、商品受け渡し口がある。ここでまず代金を支払い、その後紙袋またはガゼット袋に入った商品を受け取る方式になっている。これらのドライブスルーは、主に普通乗用車やワゴン車を対象としているが、オートバイや自転車でも利用出来なくはない。しかし商品を抱えて走行する事になり、さらに店舗によっては、自動車による追突などの安全上の理由で断られる場合もある。また、トレーラーやトラックの場合は、高さ制限により利用できない店舗もある。商品受け取りまでの時間が早いとされるが、同じ商品、同じ混雑状況等を比較した場合であっても、店舗によってはかなりの待ち時間を強いられ、急いでいる客とはこれが原因でトラブルとなることも現状である。
・店内の接客
ビッグマックを大型にした限定販売のメガマック(2007年) 店内で食べる「イートイン」でも、レジで代金を支払った客がその場で商品を載せたトレイを受け取り、そこから席まで客が自分でトレイを運ぶセルフサービス式である。これにより従業員の数を大幅に削減することが可能になった。店内で購入して持ち帰る「テイクアウト」も可能である。製品は今はほとんどが紙に包まれて売られる。ストローなど、多少のプラスチック分が入ることもある。以前は発泡スチロールの容器が多く使われたが、今ではほとんど使われない。現在、ストロー等のプラスチック梱包も紙梱包への切り替えが推進されている。このため、片付けはトレイの上にあるものをゴミ箱に捨てるだけでよく、食器を回収して洗う必要がない。そのかわり、何を買っても必ず廃棄物が出るという批判の原因ともなった ・スーパーサイズ・ミー アメリカ映画・2004年公開 30日間、摂取する食品をマクドナルドのものにしたらどうなるかというドキュメント映画。この映画では被験者はマクドナルド商品しか口にできず、その結果健康に害を及ぼし問題になった。この映画の公開後、アメリカのマクドナルドからスーパーサイズメニューが廃止されるなど、公開された世界各国でも物議を呼んだ。 ・賞味期限切れ商品の販売 2007年11月、日本マクドナルドとフランチャイズ契約をしていた企業が運営する4店舗にて、商品に表記される調理日時の改竄、賞味期限切れ原材料の使用、賞味期限切れ商品の販売、といった不祥事が発覚し、その後他の直営店でも調理日時の改竄が行われていたと報道された。その際、元店長代理が手許に保管していたマクドナルドの名札・制服を着用し『報道ステーション』に出演したため「辞めた人が制服を着ているのはおかしい」[58]との指摘が相次ぎ、テレビ朝日広報部は「女性の証言内容に間違いはないが、映像表現として適切さを欠いた」[58]とし番組内でキャスターの古舘伊知郎が謝罪している[59]。また週刊現代2007年12月22・29日号では元従業員、2008年1月12日号では現役店長による「衛生管理の問題点がある」といった内容の記事が掲載されるなど手軽だがその一方で安全性が危惧されている。