捕鯨

出典: Jinkawiki

クジラの生息数や生態、分布状況、資源量の調査のために行われる。

クジラの胃の中のものを見て、何を・どのくらい食べているのか、雌雄の比率はどのくらいなのか、何歳で繁殖していくのか、どのくらいの早さで成長しているのか、歯や耳垢を採取して年齢を調べるなど、調査内容は多様である。

IWC(国際捕鯨委員会)に加盟している国が捕鯨対象としているのは、約８０種類あるクジラのうち大型鯨類の１３種類。

このクジラを殺生して調査するという方法は、世界で賛否両論の声が上がっている。

捕鯨賛成派の国々では、「捕鯨を残虐な行為であるという見方だけで判断するのは良くない。」、「海の生態系を守るため、またクジラの生態を知るためには必要な行為である。」といった意見が上がっている。

一方捕鯨反対派の国々では、「調査といって人為的にクジラを殺生することは動物愛護の観点からみて極めて残虐な行為である。」、「調査のための捕鯨と唱えていながら、調査に使われたクジラの肉を食用として販売しているということは、実質的には商業捕鯨なのではないか。」といった懸念がなされている。 ２０１０年にはオーストラリアが日本の捕鯨は商業捕鯨であるとし、国際条約に反しているとして国際司法裁判所に提訴。

そして国際司法裁判所は２０１４年、日本の捕鯨を事実上の商業捕鯨であるという判決を下し、日本の捕鯨活動停止を求めた。

このように各国で意見が分かれているのは、クジラを食す文化の有無が関係しているとされる。

古くからクジラを食す文化を持つ国では、捕鯨されたクジラを食べるということも食文化の一環であるとし、さらには自国の食糧自給率の向上にもつながると考えているが、クジラを食す文化を持っていない国では、そもそもクジラを食すということ、捕鯨してまでクジラを食べるということに疑問を抱いている。

参考文献

捕鯨に賛成？それとも反対？　(ニュースダイジェスト)

日本捕鯨協会 捕鯨問題Q＆A　(日本捕鯨協会ホームページ)

ハンドル名：ココナッツ