ヨハネス・グーテンベルク
出典: Jinkawiki
←前の版 | 次の版→
目次 |
ヨハネス・グーテンベルク(1400-1468)
ルネサンス3大発明のひとつ、活版印刷術の発明者。さまざまな技術を改良し、文字を早く、綺麗に、そして大量に複製する、という印刷術の原点を確立した。そのため「印刷の父」とも呼ばれる。
それまでは写字生が一字一文手で書いた写本が主流であったが、活版印刷が発明された後は同じ本を大量に印刷できるようになった。そのため、いままでごく限られた階級の人間のみが本を手にできたが、それ以外に知識人や一般の人も本を入手できるようになった。聖書が多くの人に読まれるようになったため、キリスト教に対する批判精神が生まれ、宗教改革へと向かっていった。
印刷術とは
印刷術には、活字だけではなく、インクや紙も含まれている。もともとグーテンベルクは金属加工の知識が豊富で、技能も高かったため、質の良い金属の活字を作り出すことができたと考えられている。活字は主に鉛と錫、アンチモンの合金。そして印刷にはそれに合う紙質・インクが選ばれた。
最初に印刷したものは「42行聖書」。読む人の抵抗感を減らすため、わざと写本に似せて文頭に朱をいれてある。
グーテンベルク計画
1971年からアメリカで始まった、古典文学をインターネット上で自由に閲覧できるようにすることを試みた計画。『不思議の国のアリス』や『ターザン』など、著作権が切れた約2000作品が公開されている。 計画の名前は、印刷革命を起こしたグーテンベルクにちなんでいる。
同様の計画に「青空文庫」がある。
参考文献
インキュナブラ 西洋印刷術の黎明 http://www.ndl.go.jp/incunabula/chapter1/chapter1_02.html (2015年7月30日閲覧)
大日本印刷 http://www.dnp.co.jp/shueitai/koneta/koneta_091026.html (2015年7月30日閲覧) 第二章デジタルデバイト http://www.page.sannet.ne.jp/tsekine/itisit2.htm (2015年8月3日閲覧)
ハンドル名 慎
