フィンランドの教育9

出典: Jinkawiki

2015年8月5日 (水) 17:25 の版; 最新版を表示
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フィンランド教育

経済協力開発機構(OECD)が2000年から3年ごとに実施している学力到達度調査(PISA)において、フィンランドは常に世界トップクラスの実力を保持しており近年、フィンランドの教育制度は世界各国の教育機関から注目を集めている。これは時間をかけて、「平等の教育」という目標のもとに国が教育改革を行ってきた結果によるもので、フィンランドでは自国の国籍をもつ子供だけでなく、難民や移民といったフィンランドに暮らす外国人の子供のたちも平等に教育を受ける権利が保障されている。


義務教育

フィンランドの義務教育は日本と同じ6・3制であり、7歳から小学校に入学する。カリキュラムは9年間一貫しているが学校の形態は様々であり、小学校と中学校がそれぞれ独立している場合もあれば、総合学校とよばれる小中学校が一緒になっている学校もある。また小学校に入学する前の1年間は6歳児を対象とした就学前教育(プリスクール)が小学校に併設された保育所などで行われる。この際の教育費は無償であり、ほとんどの子供はこの就学前教育を受けた後、小学校に入学する。しかしフィンランドの教育は徹底した修得主義である為、子供の習熟度が不充分だと判断した場合は、保護者やプレスクールの先生と話し合った上で、小学校の入学を1年遅らせることができる。また同様に中学校を卒業しても、まだ希望する高等学校に進学する学力に満たないと判断した場合は「10年生」という特別プログラムが用意されており、もう1年勉強することができる。新学期は8月中旬から始まり、多くの学校は2学期制をとっている。夏休みは6月中旬から8月中旬まで2ヶ月近くあり、そのほかにも秋休みや冬場のクリスマス休暇、スキー休み、4月にはイースター休暇もあるため、年間の授業日数は約190日間とPISA調査に参加しているOECD加盟国の中でももっとも少ない。

フィンランド教育の欠点

日本では、免許を取得して正式に教師になった後でも、義務研修がある。しかし、フィンランドでは年間3日。教師になった後の自分の指導力量改善のための研修は本人次第になってしまい、最悪の場合、制度的に教師になった後1度も研修をせずに済む。さらに、フィンランドでは自己責任という考え方が根強く、学習も自己責任に割り切ることもあります。だからこそ、先生も仮に教え方が悪くても、あの教師はあの教師の教え方だから、というように考えられてしまう可能性もある。

また、実習生は日本の実習生と違って、朝一から放課後までずっと子どもと一緒にいたりするわけではない。フィンランドの教師教育が子どもや同僚との関係づくりも視野に入れているにもかかわらず、生徒は実習中でも大学の授業があることもあり、授業の時間とその準備時間しか基本的には学校にいない。授業以外の先生の仕事について学んだり、子どもとのコミュニケーションの時間が足りないのである。フィンランドは教育実習の期間としては日本よりはるかに長いので、授業力量は上がるかもしれないが、同じことを繰り返していれば、子どもとのコミュニケーションの問題などは解決されない。 また、移民の子で、その学校で話されている言語がわからない子に対して完璧にフォローできてはいない。これは移民だからと言えば平等に反するが、自己責任だからと言えばどうせ慣れないといけないんだからフィンランド語かスウェーデン語に頑張って慣れてくれということなのかもしれない。移民の子には別のメニューが用意されたりするが、それも悪い意味では他の子と同じことを学べない。いい意味ではその子に合った教育だが。言語がわからないからディスカッションに参加できず、ずっと問題集をやっている子がいるという状況も有り得る。

参考文献

http://b-chive.com/finland-also-has-an-anxiety-about-education/

http://rikeizai.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-6210.html


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