アメリカの学校システム
出典: Jinkawiki
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アメリカの教育行政は、各州に委ねられている。 日本とは異なり使用する教科書やカリキュラム、休日なども学校区ごとに決められている。 学校区により教育方針やレベルに違いが現れるため、子どもを持つ家族にとって学校区選びは非常に重要である。 また、学年のことを「グレード」と呼び、日本の小学校1年~高校3年あたる12年間がグレード1~12に相当する。
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公立学校と私立学校
公立学校と私立学校の大きな違いは、学費と教育の質である。 学費の安さを理由に85%の生徒が公立学校を選ぶが、教育の質の高さや、少人数制指導を求める生徒は私立学校に通う傾向がある。 私立学校は、学校区に関係なく自由に学校が選べる。 また、全寮制の私立学校に通う生徒もいる。 ここでは、学習面だけでなく、課外活動や集団生活を通じて人間としての成長も24時間体制でサポートしてくれ、学力が極めて高い生徒や一般の教育プログラムに合わない生徒への対応が得意な学校もある。
ホームスクーリング
アメリカでは、家庭を拠点に学習を行うホームスクーリングスあクーリングが認められている。 安全面や教育の質など、学校に対する不満が主な理由だが、全米では多くの生徒がこの制度を利用していて、珍しいことではない。 学習方法は、自習や保護者から学ぶだけでなく、家庭教師を雇ったり、部分的に学校のクラスに参加するなどさまざまであり、オンラインで授業を提供する業者もある。 また、学校に所属し、スポーツなどの課外活動に参加することもできる。
障害者教育
アメリカには日本よりも進んだ障害者教育制度がある。 学校は個別障害者法により、個々の課題を見極め、適切な支援を無料で提供することが義務付けられている。 日本では「やる気がない」「能力が低い」と見過ごされる生徒も、アメリカでは科学的な診断により学習障害や発達障害と認定され、支援が受けられる場合もある。 認定を受けた生徒には、個別教育計画が作成され、個々にあった特別な教育プログラムが無償で提供されるのが特徴である。
飛び級制度
アメリカには大学入学における年齢制限はなく、飛び級が認められている。 同時に留年と同様に能力に応じた適正な学年に配置するという考え方が飛び級的措置を支え、年齢に囚われない進級・入学制度を生み出している。
<参考>http://www.us-lighthouse.com/life/daijiten/school-and-education-system.html
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai15/siryou1.pdf