難民問題9
出典: Jinkawiki
難民の定義
難民とは、何らかの理由で居場所を追われ、さらに国境を跨いで移動せざるを得ない人々である。これは何らかの理由で居場所から移動せざるを得ない人々と国境を跨いで外国に安全を求めて移動していく人々の大きく二つに分けられる。前者は「国内避難民」であり後者は「移民」として捉えられるであろう。難民について国連では1951年7月に「難民の地位に関する条約」(難民条約)が採択された。この条約では「人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であること又は政治的意見を理由に迫害を受ける恐れがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者」と正式に定義がされている。
難民発生の歴史
難民発生の歴史は大きく3つの時期に分けることができる。
第1期 第1期は宗教的迫害の時代、16~18世紀の絶対主義と重商主義の時代である。代表的な例として挙げられるのは、1492年のスペインからの非改宗ユダヤ人の追放と16世紀の同国からのイスラム教徒の追放。また、18世紀のイギリスにおけるピューリタンやクエーカー教徒の新大陸への移動、カトリック系アイルランド人のスペインやフランスへの追放。その他にもフランスではユグノーがプロテスタント信者として改宗を迫られ、その結果大量移住を余儀なくされた。これらの内容から第1期は宗教難民に分類される。