砂漠化13
出典: Jinkawiki
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概要
砂漠化とは、乾燥地域、半乾燥地域および乾燥半湿潤地域におけるいろいろな原因(気候変動や人間の活動を含む)による植物が生育できにくくなる等の土地の劣化のことである。砂漠化は、もともと人も住めず、植物も生えない砂漠では起こらない。砂漠化の影響を受けやすい乾燥地域は、地表面積の約41%を占めており、そこで暮らす人々は20億人以上に及び、少なくともその90%は開発途上国の人々である。砂漠化は、食料の供給不安、水不足、貧困の原因にもなっている。
砂漠化の原因
砂漠化の原因として「気候的要因」と「人為的要因」の二つがあげられる。気候的要因とは、地球規模での気候変動、干ばつ、乾燥化などである。例として挙がるのはサハラ砂漠である。サハラ砂漠の南では、1930年よりあとは干ばつが数年おきに現れるとともに、1985年にかけてしだいに雨の量が数なっていた。特に1968年から73年にかけての干ばつは厳しく、大地が干からびてしまった。このことが砂漠化防止の国際的取り組みのきっかけとなったのである。人為的要因とは過放牧、薪炭材の過剰摂取による森林減少、過耕作などがあげられる。これらによって植物が少なくなり、風食、水食が起こり、さらに間違った水管理によって土の表面へ潮がたまり、農業ができなくなってしまうのである。こういった人為的要因の根本的な原因にはそこに住む人々の貧困、急な人口増加などの技術的、経済的不十分さが考えられる。
砂漠化の対策
砂漠化の問題に国際的に取り組んでいくため、1994年6月17日に砂漠化対処条約が採択された。砂漠化対処条約は、特にアフリカ諸国を中心とした開発途上国において深刻化する砂漠化問題に対し、国際社会がその解決に向けて協力することをもくてきとしている。砂漠化対処条約は基本的な取り組みの方向を「原則」として示し、資金の提供を中心課題として位置づけている。砂漠化対処への日本政府の取り組みは、国際機関への拠出、二国間援助、NGO支援を通じた草の根レベルの協力があげられる。環境省では、砂漠化への対処日課学的側面から貢献することを目的として、国内の研究機関等による研究活動を支援している。
参考文献
https://www.alrc.tottori-u.ac.jp/japanese/sabaku_hakase/sabaku04.html