環境問題22

出典: Jinkawiki

2018年1月26日 (金) 23:04 の版; 最新版を表示
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目次

温暖化

気温が上がるのは太陽からくる光の中の赤外線と可視光線のエネルギーによるもので、太陽から地球1平方メートルに平均343ワットのエネルギーが届けられる。地球にきた赤外線などは夜間におよそ3分の1が地球に逃げていくため、気温が下がる。しかし、大気中の二酸化炭素などが赤外線を吸収し、大気中に逃げにくくしている。そのため、大気中の二酸化炭素が増えると地球全体の気温が高くなり。このような現象を地球温暖化という。 二酸化炭素は化石燃料の燃焼にする際に出るガスで、特に1990年代の急激な人口増加や、工場の発展に伴い増加している。その他、メタンやフロンなどのガスも地球を暖めるはたらきがあり、二酸化炭素と合わせて温室効果ガスという。 気温が高くなるにつれ、南極や北極の氷が溶け、海面が上昇する。海面が上がることにより、エジプトのナイル川や、モンゴルのような珊瑚礁でできている国が沈み、大きな被害を受けることとなる。また、集中豪雨や、干ばつなどの天候の悪化により、作物の収穫高の減少が懸念されている。

大気汚染

工場の活動や自動車の使用によって大気汚染物質が排出される。日本では1960年代以降、工場から大量の二酸化硫黄が排出され大気汚染が発生した。続いて、都市部を中心に自動車から排出される二酸化窒素及び浮遊粒子状物質による大気汚染が問題となった。 大気中の有機溶剤(揮発性有機化合物)と二酸化炭素と太陽の光によってオゾンなどのオキシダントと呼ばれるものができる。このオキシダントと同時に粒子物質であるPMができ、大きなものは体外に出されるが、特に2.5マイクロメートルより小さい粒はPM2.5といわれ、肺の中に入ると肺の機能を低下させ様々な悪影響を与える。近年ではPM2.5の濃度は徐々に下がっているが、自動車の通行量が多い都市部ではなかなか削減されていない。また、中国から飛んでくるPM2.5も問題となっている。

砂漠化

砂漠は毎年600万ヘクタールずつ増えている。2005年時点ではヨーロッパでは23%、アフリカでは25%、アジアでは22%の砂漠の地域があり、地球全体では全陸地のおよそ4分の1にあたる36億ヘクタールの土地が砂漠化し、そこに約10億人が暮らしている。 砂漠化の原因は、気候の変化に伴う降水量の減少での乾燥した地域の増加や、森林伐採、牛や羊などの家畜の餌のために放牧等が挙げられる。

戦争・紛争に伴う環境問題

森の減少や、砂漠化は人々の生活の場や食料を失う人々を生み出し、このような人々の間で紛争などが起こり、さらに環境を破壊している。2000年以降だけでもイラク戦争、タイの紛争など多くの戦争や紛争が起きている。このような武力衝突が起こることにより、食料生産のための農地や燃料源である森が破壊される。ベトナム戦争でアメリカ軍が行った枯れ葉作戦による環境破壊は代表的な例である。もし、第三次世界大戦が勃発した場合、地球環境と人類や生態系は取り返しのつかない状態になると言われている。


参考 地球環境がよくわかる本 浦野紘平 浦野真弥(2017) オーム社                                環境省 http://www.env.go.jp/


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