先進国のゴミ問題
出典: Jinkawiki
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アメリカ合衆国
アメリカは土地が広く、生産場所に返却するための輸送距離が長く、容器等がリサイクルしにくい。そのために使い捨てのものがよく使われるため、1人あたりのごみの排出量が日本の約2倍となっており、他の先進国と比べてもだんとつで1位である。ごみ処理の中心は埋立であり、大量の廃棄物を受け入れられる埋立処分場がアメリカ全体で約75ヵ所ある。焼却はしない。リサイクルをおこなっているが、紙、プラスチック、ガラス、缶などを全てまとめて一つのバケツに捨てる。回収後は手作業で仕分け。
ドイツ
ドイツでは基本的に焼却をせず、家庭のゴミの30%を占める生ゴミはコンポストを使って自己処理する。ビン、缶、紙などは回収ボックスが設置されていて、物質回収に最大限努力している。日常のゴミや廃棄物の回収は有料(30~100円程度)で、区分けを守らない者には厳しい。スーパーではプラスチックの袋は一切支給せず、各自がカゴを持っていき、野菜はラップなしのバラ売り、歯磨き粉やバターなども箱に入っていない。このようにしてできるだけごみが出ない仕組みになっている。また、リサイクルボックスが設置されていて、包装材のうち、カレットビンと紙・ボール紙類は国内に35万ヶ所コンテナに消費者が持ち込んでリサイクルされる。缶・飲料パック・プラスチック・ポリ袋などは黄色い袋で回収され、国内に240ヶ所ある半自動分別施設で種類ごとに分別・リサイクルされる。生ゴミも別に回収して、集中コンポスト施設等で処理する施設が増えてきた。また、ドイツでは幼児期から環境教育が行われていて、早期から環境に対する意識が高められている。 ゴミコンテナというものがあり、それはゴミ収集用の大きなゴミ箱である。さまざまな容量のコンテナがあり、大きさと入れるごみの種類によって月の使用量も異なる。市民は家庭から出るごみの量や家計を考えて適当な大きさのコンテナを市の清掃局から借りる。 コンテナの種類は3種類で、資源ごみ用コンテナ(グリーンマークのついた包装ゴミ、金属・プラスチック・木材・紙・段ボールなど)、家庭ゴミ用コンテナ(複数の素材を混ぜて作られているゴミ、分別不可能なゴミ(掃除機から出るゴミなど)他の回収・リサイクルの手段がないゴミ)生ごみ用のコンテナ(台所から出る生ゴミ、庭から出る植物性ゴミ)である。