言語8
出典: Jinkawiki
←前の版 | 次の版→
世界の言語は、数え方には諸説あり、明確な数字は出ていないが、3,000以上とも、5,000以上ともいわれている。現在、日本が国として承認しているのが196カ国ということから考えると、言語の数はその10数倍ということになるので、驚きだ。その中でその言語を母国語としている母語人口が最も多いのは、中国語である。しかし、中国語といってもひとくくりにできず、中国の特徴である、国土の広さが影響している。多数の民族が暮らす中国では、北京語のほかに、東北地方では東北語、香港や広東省では広東語、上海を中心としたエリアでは上海語など、多彩な言語が使われている。中国語にも「方言」というのは存在しているが、日本の様な「方言」とは比べ物にならない程複雑である。では、中国の次に人口が多いインドの母国語は、中国と同じ考えだと、母語人口が2番目になるのか。実際には、母語人口が2番目に多いのは英語となっている。そして、インドの母国語であるヒンドゥー語は4番目である。この2語の差の理由はなんなのか。まず英語は、英語を母国語とするイギリス、アメリカ、オーストラリアではもちろん、英語を公用語や準公用語として使用している国が多いことがその理由に挙げられる。具体的に国名として、ヨーロッパではイギリス、アイルランド、欧州連合など。北・中央アメリカではアメリカ、カナダ、ジャマイカなど。そしてアジアではインド、シンガポール、スリランカ、フィリピン、香港など。アフリカやオセアニアも含めると実に50近い国や地域にのぼる。また英語は、世界中の多くの国で使用されていることから、「国際交流言語」とも呼ばれている。他にも母国語と呼ばれているものは数多く存在している。では、現代の日本で英語の学習に力を入れているが、そこにメリットはあるのだろうか。他の国の母国語を学ぶ中でのメリットは、自分の国の母国語が進歩させることが出来るという部分だ。私達は、新しい言語を学び、初めて自分の母国語のルーツと基本的構造を理解する。なぜなら、普段、母国語を話しながら、文の構造がどのような働きをしているかとか各音節のアクセントを分析することが無いからだ。これは日常から既に起きていることだ。「第二言語教育が及ぼす影響」によると、「第二言語を勉強するだけで、第一言語の文法、語彙、話し方のスキルが目覚ましく進歩する。これは、スポーツで例えると、今までずっとバスケットボールをしてきた人が、バレーボールのやり方を学びそのスキルをバスケットボールの試合で生かすのと同じようなものである。」と言われている。その他にもメリットは多くあり、自分自身にとってプラスの価値として捉えることが出来る。この様に、母国語は国によって幾つかの種類に別れており、また人口の数や、その国の仕組みで母国語というものはいくつも存在する事が可能であるだろう。そして、言語について学ぶことで、母国語の進化に繋げられ、現代のグローバル化に新たな刺激を生み出すことが出来るのではないだろうか。