二院制

出典: Jinkawiki

2008年12月28日 (日) 18:30 の版; 最新版を表示
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●二院制とその存在理由    議会が二つの合議体からなる複合機関である場合に、これを二院制という。二院制は各国に普及したが、その形態と運用は各国の歴史的、政治的、社会的諸条件によって規定されさまざまである。  二院制の形態は、上院の構成の相違によって、次のように分類される。

①貴族院型 非公選の貴族や僧侶などで上院を組織する制度(イギリス、明治憲法下の日本)

②連邦代表型 連邦を構成する州の代表者で上院を組織する制度(アメリカ合衆国、ドイツ、オーストラリア)

③民選議員型 下院と同じく公選された議員で上院を組織する制度(現在の日本、ベルギー、イタリア)

 国民の意思は、全国民から選挙された議員から構成される国会に反映される。そうすると、国民の意思を決定するには、一つの議会が存在すれば十分で、二つの議院に分ける意味がないとも思われる。  しかし、二院制には、以下のような存在理由がある。   (1)議会の専制の防止

(2)民意の忠実な反映

(3)下院と政府の衝突の緩和

(4)下院の軽率な行動の抑制

 このように、議会を二つに分けることは意味がないとはいえず、むしろ積極的な意義を見出すことができる。  


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