国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)
出典: Jinkawiki
国際連合教育科学文化機関は、国際連合の経済社会理事会の下におかれた、教育、科学、文化の発展と推進を目的として、1945年11月に採択された「国際連合教育科学文化機関憲章」(ユネスコ憲章)に基づいて1946年に設立された国際連合の専門機関である。 英語の正式名称は、United Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationであり、その頭文字をとってUNESCO、ユネスコと称される。フランスのパリに本部がおかれている。 現加盟国は193ヶ国、準加盟国6、加盟各国内にはユネスコ国内委員会が設置されている。 日本は国際連合への加盟が認められた1956年に先立って1951年に加盟した
教育や文化の振興を通じて、戦争の悲劇を繰り返さないとの理念により設立の意義を定めたユネスコ憲章の前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」との文言があり、ユネスコ設立の目的とその精神を顕著に表している。
ユネスコの役割は、人びとが、国や民族を越えて異なった文化や思想を理解し、相互に認め尊重し、協力しあうような、共に生きる平和な地球社会を作るための政府間機関です。ユネスコ憲章には、政府だけの取り決めでは永続する平和は築けない、平和は人びとの知的・精神的連帯の上にこそ築かれなければならないとうたわれている。
実際の活動としては、重点的に推進する目標として「万人のための基礎教育」「文化の多様性の保護および文明間対話の促進」などを定めており、それに基づき例えば前者に関しては識字率の向上や義務教育の普及のための活動、後者については世界遺産の登録と保護、文化多様性条約の採択のほか、歴史的記録遺産を保全する世界の記憶事業などを実施している。そのほか、極度の貧困の半減、普遍的初等教育の達成、初等・中等教育における男女差別の解消などを内容とするミレニアム開発目標をはじめ国際開発目標達成を目指し、所掌事務の中で様々な取り組みを行っている。
ユネスコの前身と言える機関は、1922年に国際連盟の下に設立された国際知的協力委員会(ICIC)とされており、この委員会には、アインシュタイン、キュリー夫人等、著名な有識者12人が出席していたほか、その当時、国際連盟の事務局次長であった新渡戸稲造がその事務を担当していた。さらに、1926年には、フランス政府の財政的支援により国際知的協力機関(ICIC)がパリに設立され、ICICが立案する事業の実施機関として、大学、図書館、知的財産、芸術、情報、メディア等の分野で活動していた。しかしながら、第二次世界大戦の開戦によりその活動は中断されてしまった。 第二次世界大戦後の1945年11月、イギリスとフランス両国政府の招へいにより、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)設立のための会議がロンドンで開催され、ユネスコ憲章が採択された。翌年11月4日、20か国の批准によりユネスコ憲章が効力を発しユネスコが誕生、同月に第1回総会が開催されるに至った。
UNESCOのシンボルマークは、世界遺産に登録されている「アテネのアクロポリス」のパルテノン神殿を形どったもの。この神殿にまつられているのは、アテナイ(アテネ)の守護神、アテナ・パルテノスであり、この女神が“智の神”であることから、憲章のなかで「人類の知的・精神的連帯」をうたうUNESCOのマークの図案に採用された。
歴代事務局長
初代 ジュリアン・ハックスレー(イギリス) 2代 ハイメ・トレス・ボデー(メキシコ) 3代 ルーサー・エヴァンス(アメリカ) 4代 ヴィトリーノ・ヴェロネーゼ(イタリア) 5代 ルネ・マウ(フランス) 6代 アマドゥ・ムボウ(セネガル) 7代 フェデリコ・マヨール(スペイン) 8代 松浦晃一郎(日本)
参考:http://www.unesco.jp/ http://www.mext.go.jp/unesco/ http://portal.unesco.org/en/ev.php-URL_ID=29008&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%80%A3%E5%90%88%E6%95%99%E8%82%B2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%96%87%E5%8C%96%E6%A9%9F%E9%96%A2