ジャパンフレネ
出典: Jinkawiki
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1999年4月1日に開かれたフリースクール。現在東京都新宿区、埼玉県熊谷市にスペースを持つ。
名前にあるとおり、フレネ教育の実践をしている。
方針・活動
- 自己契約としての学び
個性教育。子どもが自分で、その日に何をするかを決める。例外的に必修の日本語や数学の授業もある。
- 疑問や対話からの学び
疑問や意見を対話ですりあわせ、お互いにレベルアップする。またトラベリングスクール(校外授業・社会見学)で疑問を見つけ、そこから教科にとらわれない総合的な分析・学習をする。
- 自治からの学び
他者を想定し、お互いに自由に生きるために憲法(law)を子どもたち自身で作る。原則を作り、多様な皆が気持ちよく過ごせるようにする。lawは問題が在ると考えられれば話し合いによりいつでも変更可能である。ジャパンフレネはlaw作りを通し「公共性=対話すること」を学ぶとしている。
※なぜruleではなくlawか…生きていくため妥協できない大原則としての法だから
- ミーティング
いつ来ても自由なため、定期的にミーティングを開き、今後の活動などを話し合う。
フレネ教育とジャパンフレネ
フレネ教育の大きな特色は、自由テキスト・作文・研究をさせ、それを発表することである。自由研究に関しては、疑問を追究して総合的に学習をするというジャパンフレネの方針にみられる。自由作文は、意見交換の場とあわせてlaw作りに形を変えていると思われる。law作りでは自分の意見を発表し、自分の思うことへ反省が加えられて学習される。また話し合いの結果として作られたlawは明文化され、形になるからである。意見交換の場はミーティングとしてもあり、民主主義や自治を学ぶ。 学習時間割やその日することが子ども一人ひとりで違うことも反映されている。またクラスはなく異年齢集団ですごすことになる。
ジャパンフレネでは、子どもにつけたい力を大きく3つ挙げている。
・ 「レスポンス(応答)する力 他者の話しをよく聴き、それをまとめ(要約)ダイアローグ(対話)する母国語の能力(聴く・読む・話す・書く)
・ 「まねる力」 他者の良いところを自分の力とし、別の応用や新しい創造へつなげる力(大工の徒弟制のような学び方)
・ 「段取る力」 情報を集め、それらを分析・総合していくなかで新たな「知」をあみだしていく力(算数・数学的思考力)
(ジャパンフレネHPより)
一斉授業の一方的な技術伝達ではなく、ともに話し合い学びあうということと自分で学ぶこと、フレネ教育を実践する場として動機付けを大切にする学習が行われている。