靖国神社
出典: Jinkawiki
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概要
1869年の戊辰戦争後、同年8月6日、戊辰戦争での死者を慰霊するため、大村益次郎の献策により東京招魂社として創建された。1879年に靖国神社と改称。他の神社が内務省の管轄であったのに対し、陸軍省と海軍省の管轄であった。戦後は政教分離により、国家から独立した宗教法人となることを選択した。現在は戦死者をはじめとする246万6532柱(2004年10月17日現在)の死者として祀られている。
[祭神]
明治維新7751柱 西南戦争6971柱 日清戦争13619柱 台湾征討1130柱 北清事変1256柱 日露戦争88429柱 第一次世界大戦4850柱 済南事変185柱 満州事変17176柱 支那事変191250柱 大東亜戦争 2133915柱 合計2466532柱となっている。
合祀対象者
戦地で、戦死した者(病死を含む)。戦地等で公務中にけがなどをし、帰還後、療養中にそのけがが原因で死亡した者。戦争裁判で死刑となった者。 主なA級戦犯で靖国神社に合祀されているものは東条英機(総理大臣・陸軍大臣・陸軍大将)板垣征四郎(陸軍大将)平沼騏一郎(総理大臣・枢密院議長)松岡洋右(外務大臣・南満州鉄道)など。また、軍人とは別に坂本竜馬や高杉晋作など維新殉難者、戊辰戦争の政府側の犠牲者も祀られている。
合祀されていない人々
幕府軍、新撰組、奥羽列藩同盟、白虎隊など、戊辰戦争の「賊軍」。佐賀戦争の江藤新平、西南戦争の西郷隆盛などの賊軍。民間人(ひめゆり部隊や対馬丸の学童などは除く)。明治天皇の後追いをした乃木希典や病死した東郷平八郎など、戦死者でない者。
おもな公式参拝者
明治天皇、大正天皇、昭和天皇、東久邇稔彦、幣原喜重郎、吉田茂、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、橋本竜太郎、小泉純一郎
その他、桜の木も有名で、境内にある三本のソメイヨシノは気象庁観測によるサクラの開花宣言、東京都の基準木となっている。
靖国神社と日本人
我が国には今も、死者の御霊を神として祀り崇敬の対象とする文化・伝統が残されている。日本人は昔から、死者の御霊はこの国土に永遠に留まり、子孫を見守ってくれると信じてきた。今も日本の家庭で祖先の御霊が「家庭の守り神」として大切にされているのは、こうした伝統的な考えが神道の信仰とともに日本人に受け継がれているからだ。そして同様に、日本人は家庭という共同体に限らず、地域社会や国家という共同体にとって大切な働きをした死者の御霊を、地域社会や国家の守り神(神霊)と考え大切にしてきた。靖国神社や全国にある護国神社は、そうした日本固有の文化実例の一つである。
参考文献「新日本の真実」 前野徹著 講談社
「靖国の戦後史」 田中伸尚著 岩波新書
Copyright 靖国神社 All rights reserved.http://www.yasukuni.or.jp/history/detail.html
Yoshisan