新エンゼルプラン
出典: Jinkawiki
新エンゼルプランとは、2000年に制定された保育所や育児休業などの子育てに関することを支援するプランである。少子化対策の一環として、保健福祉サービスの基盤作りを担っている。
概要
少子化対策推進関係閣僚会議において、大蔵・文部・厚生・労働・建設・自治の6大臣の合意で策定された少子化対策基本方針に基づく重点施策の具体的実施計画である。正式名称は、「重点的に推進すべき少子化対策の具体的実施計画について」となっている。重点的に取り組む目標は、「保育サービス等子育て支援サービスの充実」、「仕事と子育ての両立のための雇用環境の整備」、「働き方についての固定的な性別役割分業や職場優先の企業風土の是正」、「母子保健医療体制の整備」、「地域で子どもを育てる教育環境の整備」、「子どもたちがのびのび育つ教育環境の実現」、「教育に伴う経済的負担の軽減」、「住まいづくりやまちづくりによる子育ての支援」の8点である。94年に子育て支援施策の10ヵ年基本計画案として発表された「エンゼルプラン」とその数値目標を盛り込んだ緊急保育対策等5ヵ年事業を引き継いでいるため、新エンゼルプランとよばれている。
背景
1989年の合計特殊出生率がひのえうまの年を下回り、戦後最低となった1.57ショックにより、国の少子化に対する危険意識が背景にあるとされている。1989年のゴールドプラン、1994年の新ゴールドプラン及びエンゼルプラン、1995年の障害者プラン、2000年のゴールドプラン21及び新エンゼルプランによって、保険福祉サービスの基盤づくりが図られた。
主な内容
1.保育サービス等子育て支援サービスの充実
(1)低年齢児(0~2歳)の保育所受入れの拡大
(2)多様な需要に応える保育サ-ビスの推進 ・延長保育、休日保育の推進
(3)在宅児も含めた子育て支援の推進
・地域子育て支援センター、一時保育、ファミリー・サポート・センター等の推進