金本位制
出典: Jinkawiki
金本位制(きんほんいせい)
金を価値の基準(価値尺度)として、貨幣を発行する制度。
金本位制の歴史が最も古いのは産業革命の祖国であるイギリスで、1816年に純金113.00162グレーン(=7.3225049g)を含むゾウリン金貨を鋳造し、1ポンドとした時に始まる。1821年には金輸出を自由化して、国際金本位制にした。
兌換紙幣
金本位制度のもとで発行され、貨幣がいつでも金と交換できるという信頼のもとに成立する貨幣を兌換紙幣という。兌換紙幣は、何らかの原因で金と銀行券の交換保証が揺らぐと、確実な価値を求めていっせいに紙幣を金と交換しようとする取付け騒動が発生する危険を有している。兌換紙幣の信頼が崩れる要因としては、①貨幣が金に比べて多く発行されるとき②金の価値が変動して、金に対する投機が生じたとき③金の埋蔵量(蓄積高)に不安が生まれるときなどがあり、このようなときに金の需要が急激に増大して対応できなくなり、取付け騒動が起きる。