ロシアの教育
出典: Jinkawiki
ロシアの教育の最初は日本と同じく1歳から3歳までは保育園、3歳から6歳までは幼稚園となる。ロシアの家庭では圧倒的に共働きが多いので、子供を保育園や幼稚園に預けるのが普通である。幼稚園の頃から簡単な授業があり、子供たちは遊びながら英語を覚えたりする。 その後、小学校へ通うのだが、就学年齢は親の選択により6歳または7歳から選べ、7歳就学時の場合4年間の初等学校での初等一般教育を3年で済ませる。前期中等学校は5年で後期中等学校(高校)は2年の3段階よりなり、11年の一貫教育で、日本の小中高を合わせたものに相当し、同一校舎で同一校長によって運営管理されているが、義務教育は初等学校と前期中等学校の9年間である。ロシアではこの義務教育終了後99% の生徒が高校へ行く。学校は公立と私立があり、私立学校においては、ロシア教育省の定めた学科のほかに、日本語や上級英語、雄弁術などといった追加の科目も教えている。公立高校は申請すればすぐ入れるが、私立高校は受験があり、競争は厳しい。また、授業料は高額なため、負担できるのは高収入の家庭のみと限られている。また、夏休みは6月から8月の3ヶ月あり、宿題が沢山出る。さらに、義務教育期間に飛び級や留年もある。授業時間についても特徴的で、午前の部と午後の部に分かれており、6歳から10歳の初等小学校は午前の授業、10歳から15歳の前期中学校は午後2時から8時までの午後の授業、15歳から17歳までの高校は午前の授業となっている。 また、義務教育の終了後、中等専門教育機関に通うことも可能である。これは、中等技術学校と専修学校であり、一般的に3年間学習する。看護師や保育士や図書館員、地下鉄の機関士などが中等専門教育機関修了者となる。専門学校の教育プログラムでは普通一般の学生の10・11年生が学んでいる科目と専門科目を平行して行っており、これを受けた後、その分野の大学に入る者も多く、大学入学の際有利になることも有る。 高校卒業後17歳からは大学や専門学校などに入り勉強が出来、基本的に大学(ウニベルシテートと呼ばれる総合大学)は5年(医学部は6年)、短大や専門学校(カレッジ・インスティトゥートとも呼ばれる)は3から4年となっている。ちなみに、大学期間の就学年数が変ったのはソビエト崩壊以降で、4年制から5年制になる過渡期には4年と半年という時期もあったそう。また、ソ連時代には大学は国立で、教育にかかる経費は政府が負担していた。今でも無料の大学も残ってはいるが、人気のある大学や学部では有料となっている。大学に入るには入試と面接が必要である。ロシアの大学へは、高校時代から将来の職業を大体決めて、必要な科目を集中的に勉強し、大学を選び進学する。基本的に大学で学んだ知識などを生かす職業に就くのである。ロシアでは、大学間に人気の差はあまりなく、自分の住んでいる町の近く、通いやすい大学を選ぶ人が多い。
参考: ロシアの教育システム:http://byeryoza.com/topic/log1/edu.htm
ロシアの教育制度:http://www.rengo-hokkaido.gr.jp/russia/education.htm
環日本海経済研究所http://www.erina.or.jp/jp/Appear/opinion/2001/Russia/kobayashi.htm