大鏡
出典: Jinkawiki
概要
『大鏡』は、12世紀初め、平安時代後期(白河院政期)に成立した紀伝体の歴史物語である。『世継物語』『世継の翁が物語』『世継のかがみの巻』ともいう。いわゆる「四鏡」の最初の作品であり、内容的には2番目に古い時代を扱っている。非凡な歴史観がうかがえる問答体の書で、三巻本・六巻本・八巻本がある。
書名の「大鏡」とは、「歴史を明らかに映し出す優れた鏡」の意味である。
道長の栄華を批判的に叙述。 作者は不詳だが、摂関家やその縁戚の村上源氏に近い男性官人説が有力である。作者については諸説あり、藤原為業・藤原能信・藤原資国・源道方・源経信・源俊明・源俊房・源顕房・源雅定らの名前が挙げられているが、近年では村上源氏の源顕房とする説がやや有力とされている。