虐待の分類
出典: Jinkawiki
身体的虐待
[定義と用語A]
《身体的虐待》外傷のある暴行あるいは生命の危険のある暴行。外傷としては、打撲傷、あざ(内出血)、骨折、頭部外傷、刺傷、火傷など。生命に危険のある暴行とは、首をしめる、ふとん蒸しにする、逆さづりにする、毒物を飲ませる、食事を与えない、冬、戸外にしめだす、一室に拘禁する、など。
[定義と用語B]
《身体的暴行による虐待(身体的虐待)》養育者により加えられた身体的暴行の結果、児童に損傷が生じた状態で、以下の要件を満たすもの。①非偶発的であること(単なる事故でないこと)、②反復的・継続的であること。
性的虐待
[定義と用語A]
《性的暴行》養育者による近親相姦、または、養育者による性的暴行等。
[定義と用語B]
《性的暴行による虐待(性的虐待)》養育者等により、児童が性的暴行または性的いたずらを受けたもの。
[定義と用語C]
《児童期性的虐待》ある年齢までの間に当事者が成人ないし年上の他人(親や同胞を含む)にされた性的な行為で、当事者がその行為を強制されたもの、望まないもの、嫌悪感のわく恐いことと感じた場合をいう。この行為には接触的なものと非接触的なものとがあり、接触的なものには当事者への身体への性器の侵入を伴うもの(上記他人によるペニスの挿入や接触、当事者の性器を加害者の口、性器などの体孔に導くこと、など)と、当事者の胸、性器周辺、肛門への愛撫が含まれる。非接触的なものには上記他人による露出癖的行為、他人が当事者を児童ポルノグラフティに巻き込むこと、他人が伴う性的行為に当事者を巻き込むこと、などが含まれる。上記他人は家族の者(親、兄、祖父母、それ以外の親族、義父母、養父母、義理の同胞、など)である場合も、血のつながりや親族関係のない家族外の人物の場合もあり、前者を家族内性的虐待、後者を家族外性的虐待という。当事者の年齢については家族内性的虐待では18歳未満、家族外性的虐待では原則として14歳未満とし、強姦ないし、強姦未遂については18歳未満とする。