宇宙開発
出典: Jinkawiki
最近の宇宙開発について。
小惑星探査機「はやぶさ」は、小惑星「イトカワ」に到着後、さまざまなトラブルを乗り越えて、打ち上げから7年ぶりとなる2010年6月に地球帰還を成し遂げた。「はやぶさ」は、2003年5月に小惑星「イトカワ」の調査を目的に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた小惑星探査機。 「イトカワ」をはじめとする小惑星の多くは火星と木星の間にあり、「惑星や小惑星の起源」の手がかりを得られると期待されている。「はやぶさ」は、地球帰還までに行方不明やエンジン停止といったさまざまなトラブルが続出した。「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジンは、電子レンジと同じマイクロ波を照射して、希ガス元素であるキセノンをイオン化し噴射することで推進力を得るものである。地球帰還時の大気圏への再突入により「はやぶさ」本体は燃え尽きたが、小惑星「イトカワ」から採取された物質が入っていると期待されたカプセルは、回収後、日本で分析調査が行われている。カプセル内部には微粒子の存在が確認されている。
「はやぶさ」の地球帰還直前の2010年4月には、国際宇宙ステーション(ISS)に日本人最後のスペースシャトル搭乗者となる山崎直子宇宙飛行士が滞在、2009年12月からソユーズによってISSに滞在していた野口聡一宇宙飛行士とともに初の日本人2人同時滞在となった。 ISSには、2000年から宇宙飛行士が滞在し、現在では約6か月ごとに交代して、宇宙環境での科学実験や保守作業などを行っている。日本もISSには実験モジュール「きぼう」を設置しており、現在ISSに滞在を予定している日本人宇宙飛行士には古川聡さん、星出彰彦さんの2名がいる。
2010年5月には、金星探査機「あかつき」がH-2Aロケットによりに種子島宇宙センターから打ち上げられた。「あかつき」は、同年12月上旬には金星の軌道に到達する予定で、金星上空を周回しながら約2年かけて大気などの観測を行い、風が起きる原理や雲ができるしくみを解明することが期待されている。
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