スウェーデンの幼児教育
出典: Jinkawiki
保育園 日本でいう幼稚園も保育園となる。ほとんどの保育園は公共の保育園。他にも地方自治体(コミューン)の経営である保育園、親達が協力して経営している民間委託の保育園、シュタイナー教育(人間は7年ごとに節目が訪れると考えている。例えば7歳までは体をつくること、14歳までは豊かな感情をつくること、抽象概念・思考力によって、世界について広く深い認識を持てるようにします。これが、思考力、知力、判断力をつけること、意志、感情、思考を順番通りに身につけ、バランスが取れた人を「自由を獲得した人間」だとシュタイナーは言う。)の保育園、モンテソーリ教育(幼児、児童を対象に色彩感覚などを五感を刺激する感覚教育と知的好奇心を大事にする自発性を大事にする)の保育園、移民の子供を主に受け入れている異文化の私立幼稚園もある。共働きが90パーセントのスウェーデンでは産休や育児休暇の終わった親1歳から6歳までの子どもの親を預かっている。
保育園ではいわゆる幼児教育の資格を持つ教師(教育大学課程3年終了)と園児のケアをする2人の保母さん(高校の幼児教育課程あるいは専門コース終了)が1組みになって1つのクラスを持っている 自然教育ムッレ。 ムッレとは林や森に住む妖精ので、黒い髪と大きな鼻と金のイヤリングを垂れ下がる大きな耳につけた醜い妖精。なんでも体臭が強くてみんなから嫌われトロールと呼ばれている。大自然を学ぶ幼児サークルのこと。黒い縮れ髪のかつらにシッポのついた継ぎ接ぎだらけの服をきた大人が、子どもたちにサバイバル方法を教える。 例えば森に住むリスやキツツキなどの生態系を教えたり、迷子になったら気の幹をみて、コケの生えている方が北だから方向が分かるなど教えている。スウェーデンの国民誰しもが権利として持っている自然享有権(自然を自由に謳歌していい)を、謳歌するための零説を学ぶ。 障害児教育 障害児教育では、軽度、重度、重複、いずれの障害にもかかわらず当然のごとくほかの子供たちと同じように保育園に通園してくる。保育園ではコミューンが契約しているタクシー会社に送迎を頼むことができる。障害児を担当する専属のアシスタントを雇用したりしている。園内には、障害児のリハビリ専用の医療チームとの連帯、訓練の日常化、車椅子からでも遊べる砂場やブランコなどの設置、カリキュラムの配慮、補助器具の設置などがある。
就学前クラス 6歳になると就学前クラスと言われるクラスに入る。これは全国的に年齢混合の保育園が多く、同年齢同士の横割り教育が十分されていなかったというのが理由で作られた。これは何かをやる時のための集中力を養うことや、話し合いのルール(自分の番を待って話すとか相手の話を聞くなど)社会性を重点に置かれている。同時に自分が物事に対処し、判断し、決定する能力を養うために、教師から与えられた選択範囲のなかから作業をする訓練をしたりする。例えば数字のパズルや言葉の遊びなどがある。他の同じことをやりたく取り合いになったときは、なぜそのゲームがやりたいのか、一緒に他の人と遊ぶことができるのか、譲歩できるか、その動機などを議論させて解決方法を学ばせるのである。
参考文献:北欧教育の秘密 遠山哲夫 つげ書房新社 2008
(takamasa)