原子力発電4
出典: Jinkawiki
原発事故による人体への影響
東日本大震災では、原発事故による放射能が発生し人体に影響を及ぼすため、福島原発の周辺に住む住民に避難勧告が出された。 福島原発事故で使われている放射能測定単位は「シーベルト」である。これは放射能の「人体への影響」を表示する単位として扱われている。放射能が物質にあたったときその物質が吸収する放射能量はもちろん、放射能の強さに比例する。
放射能による影響には個人差がある。また、放射能障害が発症するまで極めて長い時間がかかることがあげられる。 例としては、名古屋大学名誉教授の沢田昭二が挙げられる。沢田は1945年8月6日広島原発の当日、爆心地からわずか1400mの地点で被爆した。熱線や爆風は別としてこの距離だと、沢田は致死量に近い放射能を浴びているはずである。しかし、沢田には急性の症状は現れなかった。髪の毛すら抜けなかった。爆心地から4000m圏内にいた人の中で重傷な放射能障害が現れた人は数知れずいる。沢田がおかれた条件がよかったにせよ、ここから直ちに引き出せる結論で、「放射能障害の発症は個体差が大きい」以上のことはいえない。