ドイツの教育システム

出典: Jinkawiki

2013年1月29日 (火) 18:48 の版; 最新版を表示
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ドイツの子供たちは、グルントシューレという日本の小学校の役割をするところへだいたい6歳で入学するが、子供が成長してから小学校に通わせるために一年長く幼稚園に通わせる親もいる。グルントシューレを十歳で卒業した後、ギムナジウムかハウプトシューレへ進学する。将来大学へ進みたい子供はギムナジウムへ行く。ハウプトシューレは専門学校で、卒業後すぐに職業につけるための技術を身につけられる。ハウプトシューレを六年生で終えた後は、そのまま九年生まで残るかレアールシューレという一歩進んだ専門学校に行くかを選択できる。ハウプトシューレを卒業すると、美容師、歯科衛生士、大工、パン屋見習い、肉屋などの技術が身につく。レアールシューレでは、福祉系、ビジネス系、家政科系のうちどれかに進め、語学も学べ、ビジネスにいかせる高度な技術を身につけられる。十歳で学校を選び進む道を決めることは、語学や技術を学ぶ上でプラスになる。

ドイツの学校の多くは週五日制で、一授業四十五分あり、だいたい半日で終わる。自習、朝礼、ホームルーム、掃除、給食、部活動はなく、朝八時に授業が始まり午後一時に終わる場合が多い。そのかわり、日本では高校卒業まで十二年かかるのに対し、ドイツではギムナジウムを卒業するのに十三年かかる。これは、一年学校に通う年数を長くすることで、時間と心の余裕を持って、しっかり勉強の基礎を作るためだ。大学は全て国立で、どこを出ても全く同じだ。一流大学というものがないため、高校同士や大学同士が競い合うということがない。ドイツにも宿題はあるが、子供の遊ぶ時間を重視しているため、その時間を奪わないように法令で宿題の限度が決められている。


参考文献

ドイツの学校と教育法制 [単行本] ヘルマン・アベナリウス 著

ヨーロッパの教育現場から―イギリス・フランス・ドイツの義務教育事情 [単行本] 下条 美智彦著


  人間科学大事典

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