劣化ウラン弾
出典: Jinkawiki
劣化ウラン、減損ウラン; 天然ウランは核分裂物質)U235を0.7%含有、U235含有率を約3%にすると濃縮ウランを得る、この濃縮過程でU235含有率が0.7%以下の“減損ウラン”すなわち“劣化ウラン”が副次的に生成される、密度=19.0(鉛の1.6倍、鉄の2.4倍)、廉価、機械加工容易、→ヴァルカン砲用徹甲弾芯及び複合装甲用重金属として利用、APFSDS徹甲弾の弾芯は装甲鋼鈑貫通時に飛散し摩擦熱で発火し焼夷能力大、放射線量は天然ウランの約1/100で仮に体内に摂取されても吸収量は全体量の1~2%程度に過ぎず放射能障害は生じない(文部科学省調査結果)、なお自衛隊では徹甲弾芯にはDUに代えてタングステン(W)弾芯のみを使用; 但し「反核・反米」アレルギー症状の誘発力は絶大、'99春のNATO軍ユーゴ/コソボ空爆で米空軍A-10対地攻撃機搭載30mm機関砲弾として大量使用、紛争終結後の平和維持部隊に参加した欧州各国帰還兵に頭痛・白血病・癌が発症、「ヴァルカン(Vulcan)症候群」として'01/01からフランス・ドイツ及び英国が公表、フランス及びドイツは劣化ウラン弾関連情報を開示しない米国を非難、米欧間のきしみが顕在化; '01/01/25 欧州と旧ソ連諸国等43か国で構成する欧州会議は24日の総会で劣化ウラン弾「全面禁止」決議を採択; 世界の劣化ウラン保有国=米国・ロシア・英国・フランス・ヨルダン・イスラエル・サウジアラビア・アラブ首長国連邦・クウェート・バーレーン・パキスタン・タイ・韓国・中国・日本; '03/11・少年マガジン誌及び'04/04講談社刊・単行本に三枝義浩がマンガ「汚れた弾丸」を発表、湾岸戦争・イラク戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾が原因で白血病・ガンが戦前の10倍以上に増加、障害児出生率が26.9%に達し薬品の不足で子供が死亡と記述、劣化ウラン保有国は米国・ロシア・フランス・日本の4か国と名指しで非難