咳喘息
出典: Jinkawiki
咳喘息の症状として、風邪の後2~3週間(ひどいときは2カ月~数年単位に及ぶことも)咳が続く。 喘息との違いは、咳喘息にはヒュウヒュウ感、ぜいぜい感、呼吸困難がないことである。 つまり主症状は咳のみ。痰を伴わないことが多い。冬夏などの気候とは関係がない。夜間や早朝に多い。布団に入って身体が温まると咳が出やすい。 原因は、クーラーのつけっぱなし、家のほこり、ペットの毛、ダニ、花粉、塵の吸入等による気管支粘膜の炎症による。 たばこ、クーラーの使い過ぎ、過呼吸は回復に悪い影響。アレルギーの原因を特定することが困難なことが多い。 咳喘息はアレルギーのある人や女性に多い傾向がある。 近年、中国の大気汚染PM2.5のPAHが咳喘息の原因となる事例もあるため、早急な解決が求められている。
治療は、喘息に準じて行う。咳喘息の人は放置すると、約30%が喘息に移行するとも言われているので、移行を阻止するためにも早い段階で喘息の薬、例えばステロイドの吸入や内服や気管支拡張剤によって気道の炎症を抑えることが大切。普通の咳止めは効かない。 咳が長く続く場合は、気管支炎、肺炎、結核、肺がんなどの可能性もあるので、呼吸器内科を受診して各種の検査をして他の病気がないか鑑別する必要がある。