パラサウロロフス
出典: Jinkawiki
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パラサウロロフスとは
世界中で大いに繁栄した植物食恐竜のグループが「鳥脚類」である。さまざまな大きさのものがあり、頭部のトサカや平たいクチバシなどの個性的な外見を持つものもいる。この「鳥脚類」に属するとくに長いトサカを持ち、優れた歯の交換システム(デジタルバッテリーシステム)を備えている種属が「パラサウロロフス」である。
クチバシに由来するあだ名
パラサウロロフスの仲間(ハドロサウロス類)は、多少の差はあるものの、平たいクチバシをもっており、このクチバシで植物をつかみとって食べたと考えられている。その形が現在生きているカモノハシのクチバシに似ていることからハドロサウルス類を「カモノハシ竜」と呼ぶ。
食事の特徴について
ハドロサウルス類は、恐竜としては珍しく、上顎の下顎の骨をこすり合わせるように動かすことができたために、食べ物の「すり切り」が可能だった。また、摩耗した歯がすぐに生え変わる仕組みを持っていた。そのため、かたい葉や種子であっても食べることができたと考えられている。
とさかの特別な働き
多くの「鳥脚類」は、角や鎧などの大きな装飾を持たない。その中で、「パラサウロロフス」の長いトサカは実に特徴的構な構造である。このトサカの内部は空洞になっており、ここに空気(鼻息)を通すことで仲間とコミュニケーションのために低い音を出すことができた、という説がある。一部の「ハドロサウルス類」には、「パラサウロロフス」のもつ大きなトサカではないにしろ、トサカが確認されている。ちなみに「パラサウロロフス」長さが1メートルにもなるといわれている。
参考文献
「Newton 地球と生命 46億年をさかのぼる旅」編集人 水谷仁
「恐竜図鑑」(http;//www.kyoryu.info/sp/parasaurolophus.php)