地球温暖化17
出典: Jinkawiki
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地球温暖化とは
地球の表面には窒素や酸素などの大気が取り巻いています。地球に届いた太陽光は地表での反射や輻射熱として最終的に宇宙に放出されますが、 大気が存在するので、急激な気温の変化が緩和されています。とりわけ大気中の二酸化炭素は約0.04%とわずかですが、地表面から放射さ れる熱を吸収し、地表面に再放射 することにより、地球の平均気温を14℃程度に保つのに大きな役割を演じています。しかし18世紀後半頃 から、産業革命に伴い人類は石炭や石油などを大量に消費するようになり、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、フロンなど)が空気中に増加し、 地球全体を包んでしまった結果、熱が宇宙に逃げにくくなり、地球の気温がだんだん高くなってきています。これを「地球温暖化」といいます。
地球温暖化の影響
海面上昇
気温上昇により南極などの氷がとけることで海面が数m上昇します。バングラデシュ、モルジブなど数十カ国で国土の大半が水没することも警告されています。 日本でも海面がおよそ1メートル上昇するだけでも、水没域の東京、大阪など都市部を中心に90兆円以上の資産が失われるなど、大きな被害を受けることが予測されています。 南極の氷の10分の1が融解するだけで海面が7メートル上昇します。すでに南極の気温は2.5℃上昇し、房総半島くらいの大きさの巨大氷山がいくつも流出し始めています
世界的な水不足・食料危機
2002年世界の異常気象(気象学会誌より)地球温暖化の最大の問題は、水や食料が世界的に不足してくることです。 15年後(2025年)には世界人口の大半にあたる約50億人が水不足になると予測されています。また、今後100年以内に、中国で米の収穫は8割減、ブラジルやインドでは小麦などの収穫が大幅に減少するなど、深刻な食糧不足が警告されています。すでにかんばつや洪水が多発しており、こうした水不足や食糧危機の兆候が現れ始めています。 日本は、食糧の大部分を他国からの輸入に頼っており、日本は食糧危機の危険性の最も高い国なのです。