バトントワリング
出典: Jinkawiki
バトントワリングとは、英語で「棒を回す」という意味である。鼓笛隊などのパレードやお祭り、学校の文化祭などでよく見られると思うが、近年ではスポーツ競技としてのバトントワリングが盛んになってきている。このスポーツバトンとは、体育館の競技フロアで音楽のリズムに合わせて演技をし、バトンの技術と芸術性を組み合わせた、競技である。新体操や体操、バレエ、ジャズダンスなど、様々な身体的要素が必要である。このスポーツバトンには、バトンを高く放り投げ、落ちてくる間にスピンをしたり宙返りなどをしてキャッチする技「エーリアル」や、バトンを身体の近くで回転させたり、指などを使って回す小技「コンタクト・マテリアル」、バトンを手で握らず首や腕など身体の一部を転がす技「ロール」があり、大きく3つに分かれている。これを、バトントワリング界では「3モード」と呼んでいる。
バトントワリングの起源
バトンを回転させたり、投げたりする起源として、アラビアやタイの祭り事に、銃、棒、ナイフやたいまつなどを持った踊りなどが挙げられている。また、スイスでは遠くの山から山へメッセージを送る手段として「旗」が用いられ、その美しい旗が後にパレードやお祭りなどを飾るようになり、パレードでバトンや旗を投げ上げたりするようになった。これらが、アメリカ合衆国で誕生したバトントワリングの起源だといわれている。
日本での起源
日本では、曲直瀬正雄氏によりバトントワリングが導入される。当時、慶應高校の学生だった高山アイコ氏は日本人のバトントワラー第1号としてマスコミに取り上げられる。これがきっかけとなり各地にバトントワリングが浸透してきた。スポーツ競技としてのバトンの普及が始まり、学校教育活動、社会教育活動を問わず競技人口は急増してきた。現在、日本でのバトン人口は200万人を超え、今やその実力は世界一である。最近では、2014年カナダで行われた第32回世界バトントワーリング選手権大会で駒田圭佑選手が、パーフェクト、10点満点を獲得し、偉業を成し遂げた。しかし、世界ではまだ競技人口が少なく、現在オリンピック競技にしようと、活動をひろめようとしている。