チェルノブイリ原発事故7
出典: Jinkawiki
1986年4月26日、日本時間1時23分にソビエト連邦(現在のウクライナ)にあるチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原子力事故のこと。
国際原子力事象評価尺度 (INES) において、最も深刻とされるレベル7に認定された。
当時、チェルノブイリ原子力発電所にはソ連が独自に設計開発した4つの原子炉が稼働しており、そのうち4号炉が炉心溶融したのちに爆発した。放射性降下物がウクライナ・ベラルーシ・ロシアなどを汚染した。
1991年のソ連崩壊以後、原子力発電所の処理義務はウクライナに移行した。だが事故が起きてから、原発から半径30キロメートル以内の地域での居住が禁止され、放射能による高濃度汚染地域を意味するホットスポットが約100箇所も存在し、ホットスポット内においては農業や畜産業などが全面的に禁止された。その周辺でも制限されている場所がある。
当時、4号炉は操業休止にし、外部電源喪失を想定した非常用発電系統の実験を行っていた。
実験中に制御不能になり、炉心融解が起きてしまった。ソ連政府は住民たちのパニックや機密が外に漏れるのを恐れ、この事故をどこにも公表しなかった。
そのため、周辺住民の避難措置も取られなかったので住民らは数日間、何も知らないままふつうの生活を送り、高い放射性物質を浴びて被曝した。しかし、翌年4月27日にスウェーデンのフォルスマルク原子力発電所でこの事故が原因の放射性物質が検出された。同様の報告が近隣国からも上がったため、スウェーデン当局が調査を開始。この調査結果について事実確認を受けたソ連はついにその内容を認め、事故が世界中に発覚することになった。
この事故による死者も多く、被爆による健康被害を訴える人も相次いだ。現在も立ち入り禁止区域がある。
日本でも原発事故が起こったのは記憶に新しい。ただし、巨大地震によって引き起こされた津波が原発に押し寄せたのが原因で炉心融解や水素爆発が起こったので、一言で同じとは言いきれない面もある。
HN:羊一