アラブ=イスラエル紛争
出典: Jinkawiki
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概要
アラブ=イスラエル紛争は、異なる民族意識を有する2つの民族集団がとてもわずかな土地を巡って8次に及ぶ戦争を引き起こしてきた紛争である。
紛争の理由
なぜこのようなことがおこっているかというと両者の主張の違いに他ならない。イスラエル側の主張は紀元前1世紀にローマの支配が確立するまでの間この土地はユダヤ人が支配し守ってきたという、聖書の時代まで遡る。近代に入ってからはイスラエルの存在を正当化するために、イスラエル人は第一次世界大戦と第二次世界大戦に関連したいくつかの出来事に注意喚起をしている。1948年にユダヤ人移住者たちはパレスチナの分割を受け入れて良いとしたが、その土地のアラブ人たちは受け入れなかった。国連は、新たなユダヤ人国家を承認したが、イスラエルは自らに国家をアラブの人たちから自力で守るために争うことになり、これが理由で紛争が始まった。一方アラブ側の主張はこの土地に何世紀にもわたって住んできたこと主張している。実際に第一次世界大戦のときはパレスチナに住んでいた人の約9割がアラブ人であった。1932年に至っても約8割はアラブ人であった。
過程
1947年、国連はパレスチナの分割案を示す→アラブ人はそれを拒否。これを機に地域的な紛争が開始。 1948年、アラブ人は数的有利ながら不統一。その結果前年の分割案より多くの土地をパレスチナが獲得。 1956年、第二次戦争勃発。国連の決議で平和維持軍が派遣され、戦争は終結させられる。 1967年、第三次戦争勃発。別名六日間戦争。この時点でアメリカとソ連の二大大国が介入し停戦をするよう圧力。 1969年、第四次戦争勃発。別名消耗戦争。その名の通り嫌がらせなどさほど劇的なものではなかった。 1973年、第五次戦争勃発。ヨム・キープル戦争。日本では第四次中東戦争といわれる。ここで再び二つの大国が介入し停戦を呼びかける。 1982年、第六次戦争勃発。イスラエルのレバノン(パレスチナの拠点)侵攻。1985年にはほぼ全域撤退。 2007年、第七次戦争勃発。両軍レバノンで再び交戦。 2008年、第八次戦争勃発。イスラエルがガザでパレスチナ組織ハマスと交戦。このように進んできてこの争いが指し示すことは、宗教やナショナリズムが絡んでくる地域紛争は、解決の極めて困難な紛争になりやすいということである。
参考文献
http://kishida.biz/column/2004/20040324.html
世界化するパレスチナ/イスラエル紛争 著 臼杵陽
双方の視点から描くパレスチナ/イスラエル紛争史 著 ダン・コーン・シャーボック