PKO 3
出典: Jinkawiki
PKO
平和維持活動を英語で表すとpeacekeeping operations。この略称からPKOという言葉は生まれた,国連が,武力衝突をともなう紛争や事態の平和的な解決を目指すことで作られた組織のことである。PKOはあくまで平和維持を目指していることから、集団安全保障のような国連憲章7章による強制力を持つことはない。このことから、第二次国連事務総長のハマーショルドは「憲法六章半」と例えている。また、この組織は当事国の同意により設立されるものであり、活動は中立的で、武器の使用は自衛のみに限定されている。軍事監視団や平和維持軍と呼ばれる小規模な軍事機関を現地に派遣して,停戦や兵力の引離し,撤退を監督し,休戦ラインのパトロール,非武装地帯の査察,あるいは治安維持といった一定の任務に当たることで,これら国連を象徴する機関の現地介在を通じて事態の平穏化をはかる活動をいう。また、平和維持軍はPKFと呼ばれ上の活動のほかに武力紛争の終結後、民主的な手段で行われる統治組織設立のための選挙の監視なども行っているなど、任務は幅広いものになっている。経費の負担は主に加盟国の国々の経済状況により決められている。
参考文献
上杉勇司 (2004) 『変わりゆく国連PKOと紛争解決』 明石書店
最上敏樹 (2001) 『人道的介入』 岩波書店