モラルハザード

出典: Jinkawiki

2015年8月5日 (水) 14:38 の版; 最新版を表示
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目次

意味

もともとは保険用語であり、責任感が欠けること、倫理観(倫理についての考え方、捉え方)の欠如である。倫理(道徳、モラル)感がなくなり、社会的責任が果たせなくなること。また、ハザードとは、危険・障害物を意味する。

定義

金融においてモラルハザードとは、網の目のように救済策を張るセーフティネットの存在により、金融機関の経営者、株主や預金者などが、経営や資産運用等における自分の節度を保つことができなくなることをいう。

韓国人のモラルハザード

韓国国内のモラルハザードは、財閥の特権意識から生まれているが、それを拒否できない韓国の民主主義の未熟さが話題になっている。マナーがないのは中国も同じであり、中国の場合はすでにそれを自覚している。北京オリンピックの際に、当時の温家宝首相は、中国人にマナーが無いことを嘆き、マナー向上を呼び掛けた。日本では、小学校から社会科が設け、国民に自身の権利や義務、個人と社会の関係をいかに処理するかについて教育している。一方、中国の中学校教育では、公民意識に対する教育が不足している。

モラルハザードの防止

モラルハザードを防止するために様々な方法がある。自動車保険の例で言えば、「免責」がある。自動車保険においては、例え保険会社が保険の支払いを行う場合でも、通常一定金額(5万円なり10万円なり)を保険加入者側で負担しなければならない。この負担があるために、保険加入者はリスクを意識せざるを得ず、危険な運転を行わなくなることが期待される。また、「保険等級」もモラルハザード防止策の一つである。無事故のまま保険期間が経過すると、次の保険期間における保険料が安くなる制度だが、事故を起こせば保険料が上がるため、保険加入者はなるべく事故を起こさないようにすることが期待される。上記のように、モラルハザードを防止するためには、モラルハザードを起こしそうな人にリスクを分担させることが必要であり、「モラルの向上」を訴えることはあまり意味がないと考える。

英語で言うモラルハザード

英語で言うモラルハザード(moral hazard)とは、「保険をかけていることによって、かえって故意や不注意から起こす事故の危険性」をさす。

参考文献

・「無責任の構造~モラル・ハザードへの知的戦略~」著 岡本浩一 PHP新書141 (2001年) ・「組織内のモラルハザード」 http://hakase-jyuku.com/mare/category3-2/entry46.html

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