エル・システマ
出典: Jinkawiki
概要
エル・システマ(El sistema)は、ベネズエラで行われている音楽教育プログラムの有志組織である。1975年に、音楽家のホセ・アントニオ・アブレウ博士により「音楽の社会運動」という名の下で設立された。彼の活動は10万人以上の子どもたちを音楽のもとに組織化し、児童保護活動やコミュニティー開発運動となって広がっている。 これらの教育活動はスズキ・メソードに基づいていて、このスズキメソードは1979年に招聘された日本人のヴァイオリニスト小林武史の師がスズキメソードの創設者、鈴木鎮一であったことに由来する。現在ベネズエラでは約40万人の子どもたちが参加しており、応用したプログラムが世界50か国以上で展開している。子どもたちは65億円規模の政府の支援の下で、無償で楽器の演奏技術や社会性を身につけることができる。
エル・システマの理念
エル・システマは以下のような理念に基づき、組織されている。(引用①) 1.すべての人が経済的事情を懸念することなく、音楽にアクセスできることを保証。 2.集団(オーケストラ)での音楽活動を通じ、コミュニケーション能力を高める。 3.社会規範と自己の個性の表現を両立することを音楽体験を通じて学ぶ。