悪魔の詩2
出典: Jinkawiki
悪魔の詩とは
悪魔の詩(The Satanic Verses)は、イギリスの作家サルマン・ラシュディが1988年に書いた小説である。日本では、筑波大学助教授五十嵐一(いがらし ひとし)によって訳された。(『悪魔の詩(上・下)』、新泉社、1990年)
1988年にイギリスでブッカー賞最終候補となり、また同年のホワイトブレッド賞小説部門を受賞する。しかし、イスラームに対する揶揄が多くちりばめられており、イスラーム社会では冒涜的であると受けとられ、激しい反発を招いた。イスラームに対する挑発であったとされる。
影響
悪魔の詩の出版は、その直後から国内外のイスラームに反発を生み、10月にインド政府はこの本を発禁とした。1989年2月14日、イランの最高指導者ルーホッラー・ホメイニーにより著者のラシュディと発行に関わった者などに対する死刑宣告があった。それによりラシュディはイギリスに亡命した。1991年7月11日に筑波大学助教授の五十嵐一が刺殺された。まだ犯人は捕まっていなく、未解決事件である。