ベトナム戦争30
出典: Jinkawiki
ベトナムの成り立ち
ベトナムは、紀元前二世紀から十世紀まで千年を超える中国支配を受けていた。十世紀の独立以降もベトナムの歴代王朝は中国と朝貢関係を結び、中華世界の一員として自らを位置づけ、儒教と科挙官僚制度を中心とした中国の統治制度を踏襲していった。こうして北方の中国からの自立を確保したベトナムは十八世紀には南部のメコンデルタに進出し、インドシナ半島における「大国」となったのである。その後十九世紀半ばからフランスによる植民地支配が行われた。1930年代以降、ベトナムのナショナリズム運動の中心は、近代教育を受けた知識人層、ホーチミン」に代表される共産主義者たちに移っていった。
ベトナム戦争の開始
ベトナム戦争は、南北ベトナムという分断国家間の統一をめぐる闘いではあったが、基本的には、南ベトナムの「内線」から始まった。