リーマンショック2
出典: Jinkawiki
概要
リーマンショックとは、かつてアメリカ、ニューヨークの大手投資銀行グループであったリーマン・ブラザーズの経営破綻によって起こった国際的な金融危機、またその後の株価暴落のことを指す。
原因
サブプライムローン
リーマンショックが起こるまでの流れにおいて、サブプライムローンは大きく関係しているものである。本来住宅ローンとは多額の金を必要とするもののため、誰もが無条件に組めるローンではなく、対象とするのは安定した収入を得ている返済を着実にこなせる者である。だがこのサブプライムローンは所得の安定しない者や低所得者など、信用力の低い者も対ア賞に含んでローンが組めるようになっており、その代わり金利が高く設定されるというものだった。不動産バブルのため2000年頃から住宅価格は継続的な上昇を見せ、ローンを組む側は住宅価格が十分に上昇したところで住宅の売却により利益を得るという考え、ローンを貸す側も返済が滞った場合においても価格上昇した住宅を売却することでローンは回収できるという考えをその当初は持っていた。
このサブプライムローン流行の中、ローン会社は証券化し投資家たちや投資会社に販売を開始する。投資会社はローン会社から債権を大量に購入し、リスクの低いものから転売を行うことで莫大な利益を得られるようになった。この転売による利益獲得に味を占めた投資会社は、借金のある者など支払い能力が特別高い人々にすらローンを組むことを勧めるようになった。
またアメリカでは債券発行元に格付けを行う会社が存在しており、なかでも大手の格付け会社によってサブプライム関連の債券はどれも最高ランクをつけられる。この時大手銀行と格付け会社は通じており、このランク付けによってさらに儲けることができると考えていた。これによって投資家はこれらの債券を次々購入。最高ランクをつけられたことにより疑いを持たなかったのである。後にサブプライム問題やリーマンショックに繋がる。
住宅バブルの崩壊
バブル状態の長期継続の結果、次第に住宅の飽和や買い手の減少が起こり始め、高騰していた土地や不動産の価格が急激に下落した。価格が上昇した住宅の転売によって利益を得ようとしていた人々は、下落した住宅を売却したところでローンだけが残る形となる。また返済能力もないため、返済手段が無くなってしまった。こうなると債券は不良債権化し、サブプライム問題は表面化。債券を購入していた投資家、投資会社は重度の損失を避けるために売却に転じるが、結果市場に大きな混乱をもたらすこととなった。