ノート:る
出典: Jinkawiki
ルソー4
ルソーの過去
ルソーは、1712年6月28日、スイスのジュネーヴで時計職人の子として生まれたが生後間もなく9日目で母を亡くし父方の叔母の養育を受け、父を手本に文字の読み書きなどを教わり、7歳頃から父とともに読書量が増え、亡き母が残していった小説や歴史書を好んで読む幼年期だったとされている。この頃からルソーの思想は培われていたのではないだろうか。 しかし、10歳の頃彼の人生は一変し、父が蒸発し孤児同然となり13歳のときに彫金師のもとへ奉公に出されますが、ルソーは日常的に虐待を受け、暴力に耐えきれずその後脱走してしまう。生活環境が悪化していたのも原因の一つだが、読書の習慣は続いており貸本屋で本を借りてたくさん読んでいたようである。 16歳の頃ヴァランス男爵夫人と出会い、お世話をしてもらいながら独学で哲学や歴史や音楽を学び、生活のために家庭教師や音楽教師・楽譜の筆写などをして働いていたとされる。
ルソーの著書『エミール』について
ルソーの教育論と考えられているが、もっと広く、ルソーの人間観、社会観を全面的に展開した代表作の一つである。1762年刊であり5編からなり、第1編は5、6歳まで、第2編は12歳まで、第3編は15歳まで、第4編は20歳まで、第5編は結婚まで。主人公エミールの誕生から結婚までを通して、人間のもって生まれた資質を保ちながら、それぞれの時期の身体と知性と心の発達の調和を図り、社会生活に備え、幸福な人生を追求している。第4編には「サボワ助任司祭の信仰告白」が含まれている。これは、自然の調和と美を根拠とする道徳、宗教論であり、一種の理神論が展開されている。その内容は、当時のカトリック、プロテスタント教会の教義と相いれず、作品が禁書の処分を受ける原因となった。また第5編には女性教育論があり、女性は子供を育て、家を守るべきだという、19世紀以降の主流を占める女性観が述べられている。 『今野一雄訳『エミール』全3冊(岩波文庫) ▽吉沢昇・為本六花治・堀尾輝久著『ルソー、エミール入門』(1978・有斐閣新書) ▽篠崎徳太郎著『ルソー、エミール 教育講義』全8巻(1977・土屋書店) ▽沼田裕之著『ルソーの人間観、「エミール」での人間と市民の対話』(1980・風間書房)』
参考資料 https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%28%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%BD%9C%E5%93%81%29-1510606 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%BC
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ルソー
ジャン=ジャック・ルソー(1712年~1778年)
18世紀のフランスで活躍した哲学者である。代表作に人間不平等起原論』(1754年)や『社会契約論』(1762年)がある。 同じく18世紀に活躍した哲学者ホッブズによる自然状態の仮説を大きく覆す革新的な仮説を礎に生み出された『社会契約論』や『人間不平等起源論』はいまもなお近代社会の原理として意義を持っている。
ルソーの自然状態の仮説
人びとが所有も家族ももたない状態にいると仮定した場合、人びとは憐憫を発揮し、人びとの間に不平等は存在しなかったはずである。したがって、自然状態はホッブズの言うように普遍闘争状態ではなく、「相互配慮状態」なのである。つまり、自然状態では、人間には憐憫が備わっており、これが各人の自己愛を抑制することになり、人びとは相互に配慮しているため、それゆえ自然状態はホッブズのいうような「万人の万人に対する闘争」ではない。
社会契約論への展開
初めに社会はごく一般的な約束を結ぶことで成立する。あるいは暗黙の了解をも内包することもあるが、その段階では約束自体に拘束力をもたないので、人びとは自分たちの間の議決を守らせる役割を委任することが可及的かつ恒久的な措置となる。こうして政府は設置される。すなわち、人びとが政府を置く目的は、自分の自由を守ることにある。 これが社会契約論への礎である。
https://www.philosophyguides.org/fastphilosophy/rousseau/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%BC
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