地雷2
出典: Jinkawiki
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地雷
地雷は殺傷能力ではなく負傷させることに主点を置いた兵器の一種であり、負傷の度合いとして手足を吹き飛ばす威力が一般的である。
兵士一人を殺害すれば損失は一人分だが、重傷を与えることで治療のため後方に運び込む人や治療のための人物など殺害するよりも多くの人出を割かせることができるからである。
また負傷した人物の苦しむ姿は周囲の人々から戦意を削ぐ役割も果たすため、敵軍に身体的ダメージだけではなく周囲を巻き込んだ精神的ダメージも与えることが期待できるという点で優秀である。
さらには地雷は大変安価であり、戦費の乏しい国でも運用しやすいため内戦や紛争で使われやすい。
問題点
基本的には除去しない限り残り続け、戦地ではなくなった後でも無差別に作動するため兵士ではなく一般市民が犠牲になりやすい。 それもわざわざ近づかなくても農作業や外出など日常生活中に不意に起こるため大変悪質である。
種類
対戦車地雷
直径30-50㎝と大きく、地中に埋めて使用される。 名称通り戦車や車両の破壊を目的としているため150kg以上の負荷で起爆する。
対人地雷
爆破型
直径は約5-15㎝程度であり、地中に埋めて使用される。 起爆の基準となる負荷は種類によって異なるが多くは数キロだと考えられている。 構造が簡単で量産されやすい。
破砕型
物陰に隠して使用される。爆発で本体が破砕、飛散し破片により標的を殺傷する。 ワイヤーに引っかかると安全ピンが外れ起爆する。
跳ね上げ型
地雷本体が少量の火薬で跳ね上がり、地表から -2mの空中で爆発する。 他の地雷よりも頭部・内臓・胴体への被害が大きいのが特徴。
指向性
地表に設置し遠隔操作やワイヤーを引き抜くことで起爆する。 前方向に無数の鉄球をまき散らすことで対象を穿ち殺傷する。
散布型
航空機やヘリコプターから散布され、子どもが興味を引くような形をしているため被害にあうケースが多い。
世界では
対人地雷全面禁止条約、通称オタワ条約が1997年に成立している。 日本も加盟しており、カンボジアやアフガニスタンなどの埋設国へ除去のための資金援助をしている。
一個人として
戦争の中で相手国に被害を与えやすいが、その後を考えれば使用することで一般市民が犠牲になる可能性が高いという点で使用が禁止されるのは当然ともいえると考える。しかし条約に同盟していない国ではいまだに使用されていることもあり早急な全世界からの撤廃が求められると考える。
参考
国際交流NGOピースボート 地雷の基礎知識2016年度版 http://peaceboat.org/16956.html