EU2
出典: Jinkawiki
EUの歴史
1923年 『汎ヨーロッパ』(本)クーデンホフ=カレルギー伯による 1952年 ECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)設立。 ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・西ドイツ・フランス・イタリア が加盟 1957年 ローマ条約調印 1958年 EEC(欧州経済共同体)設立 EURATOM(欧州原子力共同体)設立 1967年 EC(欧州共同体) 1973年 拡大EC(イギリスの加盟申請が認められる。その他デンマーク・アイ ルランドも加盟) 1981年 ギリシア加盟 1986年 ポルトガル・スペイン加盟 1993年 マーストリヒト条約発効 EUへ改組 1995年 オーストリア・スウェーデン・フィンランド加盟 1999年 統一通貨(ユーロ)導入 2002年 ユーロが一般市場でも使用される(実用化)
EUの考えが打ち出されたのは、1923年にクーボンホフ=カレルギー伯が「汎ヨーロッパ」という本で「欧州統一」言い出したことがスタート地点だと言われている。 その後、第2次世界大戦により国土が荒廃し、アメリカ・ロシアにより世界が二つに分断される動きが進む中、ヨーロッパが団結して復興をはかろうとする動きが活性化する。 そして1952年、ドイツとフランスの対立に待ったを掛けるため両国の石炭・鉄鋼産業を超国家機関の管理のもとに置き、これに他の欧州諸国も参加するというECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)が設立された。またECSCはフランス外相シューマンが提唱したもの。 さらに1957年のローマ条約によりフランスのドゴール大統領・西ドイツのアデナウアー首相の指導のもとEECとEURATOMの結成が約束され、翌年1958年により領域が拡大された以上二つの共同体が発足する。 1967年、ECSC・EEC・EURATOMの3つは統合され、またそれぞれの理事会と委員会がより広い分野での統合を目指しEC(欧州共同体)が誕生。 1993年ECの経済・政治統合の推進を目的としてオランダのマーストリヒトでマーストリヒト条約が結ばれ、ECが発展してEUができた。 またこのマーストリヒト条約は共通外交・欧州市民権・単一通貨制度などを規定。 さらには1999年にユーロの導入、2002年にはユーロが実用化された。
EUの主な機関
EUの主な機関として以下のものがある。 ・欧州理事会(EU首脳会議) 大所大所から政治的な方向性を決める。
・閣僚理事会 EUの最高決定機関。EU全体に適用される法律を作る。
・欧州委員会 EU全体の運営機関。
・欧州議会 欧州委員会の諮問機関。欧州委員会の活動の予算について監督と勧告を行う機関。
・欧州裁判所 EUの最高裁判所 また、EUでは議長国制度が取られていて、加盟国が半年ごとに交代してその任務にあたる。特に議長国は政治面でEUを対外的に代表する。