鎖国
出典: Jinkawiki
鎖国の完成
1. 海外に渡ることを禁止
幕府は、はじめ貿易のためにキリスト教を認めていた。やがて、信者が増えてくると団結を恐れ、1613年にキリスト教を禁止する命令を出した。さらに家光は、1653年に日本人が海外に渡ることと、帰国することを全面的に禁止した。
2. 島原の乱
こうした中で、1637年、重い年貢の取り立てと、キリスト教に対する厳しい取り締まりに抗議して、九州の島原・天草地方の農民が天草四郎時貞を総大将にして一揆を起こした。これに驚いた幕府は、キリスト教の禁止をいっそう厳しくすることにした。
3. 鎖国の完成
家光は、島原の乱をきっかけに、1639年、ポルトガル船の来航を禁止した。そして、1641年には、オランダの商館を平戸から長崎の出島に移し、これからは、キリスト教を広める恐れのないオランダと中国(清)に限って、長崎で貿易を行うことを許した。
4. 貿易の独占
鎖国によって、幕府は、外国との貿易を独占し、その力は、いっそう強いものになった。こうして、幕府の基礎を確立した家光は、1651年、胸の病気がもとで死んだ。
参考文献:「人物で分かる日本の歴史」 数学研究社