知床
出典: Jinkawiki
知床は、日本の北海道の北東端にある、世界遺産であり、自然遺産に分類される。2005年7月に南アフリカのダーバンで開催された第29回世界遺産委員会で世界遺産に登録された。日本では13番目の世界遺産であり、3番目の自然遺産である。登録面積は、核心地域が34000ha、緩衝地域が37100haの合計71100haである。登録範囲は、長さが約70kmの知床半島の中央部からその先端部の知床岬までの陸域48700haとその周辺のオホーツク海域22400haに及ぶ。海と陸との食物連鎖を見ることのできる貴重な自然環境が残る点が国際自然保護連合(IUCN)に評価され、登録が認められた。知床は、海と陸の生態系の相互作用を示す複合生態系の顕著な見本であり、それは、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウなど絶滅が危惧される国際的希少種やシレトコスミレなどの知床山系固有種にとって、とても重要な自然になっている。また、知床は、脅威にさらされている海鳥や渡り鳥、サケ科魚類、それにトドや鯨類を含む海棲哺乳類にとっても地球的に重要である。知床の管理面では、誇れる伝統文化を有する先住民族アイヌの参画、そして、エコツーリズム活動の発展も望まれている。地名はアイヌ語の「シリエトク」に由来し、地の果てを意味する。