コカイン

出典: Jinkawiki

2009年7月7日 (火) 00:48 の版; 最新版を表示
←前の版 | 次の版→

南アメリカのペルーおよびボリビア原産のコカの木が原料。古代は貨幣と同様に扱われる貴重な植物でした。後にヨーロッパでコカの葉から独自のアルカロイド成分・コカインが分離され、主に眼科、耳鼻咽喉科の表面麻酔として用いられるようになった。極量は1回50ミリグラム、1日0.1グラムである。 コカインはごく少量でも毒性が強く習慣性になりやすい。その上生命に危険をもたらすために麻薬にしていされている。主に鼻の粘膜から吸い込んで摂取するため、鼻が炎症を起こし、肺も侵されます。大量使用による急性中毒では、めまい、顔面蒼白、散瞳などに始まり、酩酊状態に陥り、精神錯乱、幻覚、幻聴、失神などが見られ、呼吸困難や虚脱を起こして死亡する。また、この麻薬の最も特徴的な中毒症状には、皮膚と筋肉の間に虫がはいまわる様な感覚が起こる皮膚寄生虫妄想というものがある。このため、皮膚が裂けるまでかきむしらずにはいられなくなる。脳への影響も大きく、痴呆状態となり人間として生きることそのものを放棄することになりえない。 現在では、リドカインなどの合成局所麻酔剤などが繁用され、コカインは麻酔としてあまり用いられなくなったが、癌性疼痛の緩和のためにモルヒネに配合してその作用の強化を図ったモルヒネ・コカイン混液がよく用いられている。この場合でもコカインの効果は疑問であるという説もある。これらのほかにも妊娠中のコカイン摂取が子供に及ぼす影響(コカインベイビー)も重要な問題である。

<コカインの症状> 即座に表れる作用としては、瞳孔の散大、血圧・心拍・呼吸・体温の上昇などがあげられる。常習的使用では、鼻の粘膜に腫瘍を作る可能性がありますが、時々使用するといったケースでは、鼻づまりや鼻水が見られる。また、コカインは身体および精神の両面に依存性を作るので、この薬なしでは生きていけないように感じる上に、耐薬性が向上するために同じ効果を得るのに必要な量が次第に増える。クラックと呼ばれるコカインの遊離体である塊状物質は非常に中毒性が高く、かつその作用はものの10秒程度で発現する。代表的な症状としては、主なコカインの中毒症状に加え、不眠、食欲減退、触感異常、偏執病症状、そして各種の発作がある。

<コカインの精神的症状> コカインを摂取すると、極めて幸福な感覚で、やる気に満ち自信にあふれた人物になったような気分になり、いわゆる「ハイ」な感覚になる。薬が切れると、不眠、疲労困憊、焦燥感、鬱などの症状に始まり、妙に多弁になったり何かをせずにわいられない衝動に駆られます。この衝動は、例えば椅子から立ったり座ったりというような無意味な行動ですが、脅迫的なもので自分で止めようとしても止められない。

<コカイン乱用の兆候> ・不眠 ・鼻水、副鼻腔性頭痛、鼻腔内炎症 ・食欲減退と性欲亢進 ・人間関係、学校、家庭、経済および就労上の問題等、各種の問題の発生 ・抑鬱、尚早、疲労困憊 ・皮膚寄生虫妄想(コークバグ) ・頭痛、瞳孔散大、震顫、悪心 ・多弁、発熱、心拍上昇

<使用に関係する器具> 小さなスプーン、小さなビニール袋、小さな薬瓶、カプセル、小さな鏡など。鏡は、この上にコカインの粉末を延ばし、それをストローで吸う時に使う。また、コカインを使用するときに不衛生な注射針を使用すると、肺炎やエイズ、その他の病気にかかる恐れもある。



参考URL ・http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%B3%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%B3/http://www.gulf.or.jp/~houki/essay/zuihitu/kokain.html


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成