アスベスト2
出典: Jinkawiki
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アスベストとは
アスベストは石綿(いしわた、せきめん)とも呼ばれる。石綿という名前のとうり、綿もように柔らかな繊維だが、鉱物の一種で、火でくべても燃えない。アスベストという言葉は「消すことができない」、「永遠不滅の」というギリシャ語に来している。 アスベストは天然の鉱物繊維である。火山から噴き出た溶岩が、特殊な条件のもとで熱水などと作用すると、アスベストの結晶が繊維状に成長していく。アスベスト一本の繊維の太さは髪の毛の5000分の1くらいである。熱や薬品に強く磨耗に耐える。とくに、白石綿は「ピアノ線より強い」と言われるほど切れにくく、紡いで織ることもでき、安いため、一時は「奇跡の鉱物」、「天然の贈り物」と呼ばれさまざまな用途に使われた。
問題
石綿は、丈夫で変化しにくいため、吸い込んで肺の中に入ると組織に刺さり、15~40 年の潜伏期間を経て、肺がん、悪性中皮腫( 悪性の腫瘍) などの病気を引き起こすおそれがある。
歴史
アスベスト(石綿)は、20世紀に入ってから、建物などの断熱材や防火材、機械などの摩擦防止用などに大量に使用されていたが、1970年代に入ると人体や環境への有害性が問題になった。海外の産地としてはカナダ(クリソタイル)、南アフリカ(クロシドライト)が有名。日本においては、第二次世界大戦直前から各地で石綿資源の開発が始まり、北海道富良野市山部地方は、少ない国産石綿産地として、野沢鉱山など大規模なクリソタイル鉱山が操業していた。
最近になってようやくマスコミの報道により、一般人がアスベストの危険性が認知されるようになった。しかし、業界団体同士の圧力、行政の不作為、それらが対処を遅くし、莫大な被害を生み出している事も事実。
種類
アスベスト(石綿)
A 蛇紋石族
a クリソタイル (白石綿)
B 角閃石族
b クロシドライト (青石綿)
c アモサイト (茶石綿)
d アンソフェライト(直閃石)
e トレモライト (透閃石)
f アクチノライト (緑閃石)