南北問題の背景

出典: Jinkawiki

2009年8月8日 (土) 21:27 の版; 最新版を表示
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'語源'

イギリスの銀行家オリヴァ-・フランクスが用いた言葉です。


'南北問題の背景'


開発途上国の経済は、数種類の一次産品(農産物・水産物・鉱産物などの未加工で自然から採取したままの産物)の輸出に頼っている。これをモノカルチュアの経済構造(モノカルチュア経済)という。

これは、多くの開発途上国が、第二次世界大戦以前、植民地として先進諸国向けの特定の食料、嗜好品、工業原料の生産に限定されていたことに起因している。

先進諸国の輸出する工業製品に比べ、一次産品の価格は激しくかつ不規則に変化する傾向があり、それによって一次産品の輸出への依存度が高い開発途上国の輸出所得は大きな影響を受ける。このような輸出の不安定さが、開発途上国の安定した経済開発を妨げる大きな原因になっている。

ガーナ共和国  Republic of Ghana

英語を公用語とし、国民は43%がキリスト教、12%がイスラム教の国である。

土地利用についてみると、耕地:11.4%、牧場:21.0%、森林:33.2%である。

カカオ豆の生産は、世界比9%、輸出では世界比14%。この国は、カカオ豆・カカオバターで輸出総収入の約60%を占めている。カッサバは世界8位の生産量である。

※ カカオ生産減退と価格低落などによる経済危機

エチオピア  Ethiopia

アムハラ語を公用語とし、宗教はエチオピア正教(キリスト教)53%、イスラム教31%である。ある。土地利用についてみると、耕地:11.4%、牧場:36.7%、森林:22.0%、その他20.0%である。

コーヒーの原産地で、生産では世界6位である。ヤムイモ、菜種等の栽培、馬、牛、やぎなどの牧畜を行っている。

※ 世界最貧国の一つである。

ブラジル連邦共和国  Federative Republic of Brazil

1500年航海者カブラルの上陸以後、ポルトガルの植民地となる。公用語はポルトガル語。

土地利用についてみると、耕地:6.9%、牧場:21.9%、森林:57.3%である。

ファゼンダ(大農園)

全人口の2%の大地主が耕地の約80%を所有し、農村人口の約80%は土地を所有していない。

農林業:米、とうもろこし、カッサバ、コーヒー豆、サトウキビ

      コーヒー豆(生産1位;22%)(輸出1位;19%)

      サトウキビ(生産1位;24%)

鉱工業:鉄鉱石(生産2位)

※ 1973年の石油危機以来インフレ激化、対外債務増大で経済が悪化。


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