自然災害

出典: Jinkawiki

2010年1月30日 (土) 13:46 の版; 最新版を表示
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自然災害(natural disaster)とは、危機的な自然現象(natural hazard, 例えば気象、火山噴火、地震、地滑り)によって、人命や人間の社会的活動に被害が生じる現象をいう。単なる自然現象が、人的被害を伴う「自然災害」に発展したり、災害が拡大したりするには、現地の社会条件が大きな影響を及ぼす。


自然災害の種類

自然災害は大きく、大気中における諸現象によって生ずる気象災害と、固体地球内部における諸現象に起因する地震・火山災害とに分けられる。気象災害の主要なものは、大雨と強風を誘因として水・大気・土砂が運動することによって生ずる風水害である。大部分の災害は短時間現象だが、長時間かけて発展してくる災害として異常な気候状態の持続による災害(干ばつ・冷害など) がある。地震は地盤の強震動・変形や土砂・水の運動を引き起こして、また火災などの2次的現象を発生させ、多様な被害を与える。風水害に比べ発生頻度は小さいものの、大規模な災害を引き起こす。土砂(の移動による)災害は、大雨および地震の両方が誘因となって発生する。火山噴火によって生ずる現象の大部分は噴出物質(土砂)の移動である。

誘因(1次的自然現象) とそれによって引き起こされる2次的災害現象の主要な例

<気象災害> 

・雨

河川洪水、内水氾濫 、斜面崩壊、土石流、地すべり   

・雪

なだれ、降積雪、降雹、霜              

・風

強風、たつ巻、高潮、波浪、海岸侵食   

・雷

落雷、森林火災  

・気候

干ばつ、冷夏   

<地震・火山災害 > 

  ・地震

地盤震動、液状化、斜面崩壊、岩屑なだれ、津波、地震火災    

・噴火

降灰、噴石 、火山ガス、溶岩流、火砕流 、泥流、山体崩壊、岩屑なだれ、津波、地震


自然災害の対策

・火災避難訓練、地震避難訓練、水害避難訓練などの各種防災訓練や、自治体や企業、団体などが行う災害を想定した訓練

・水害防止目的のダム建設などや、災害が起き難くなるような地形へ変える工事

・過去の例を基にした災害予測や、それに合わせた対策

・地震予知

・ハザードマップ作成

・建物や土木構造物などの耐震性の強化工事


参考文献 「暮らしと自然災害」/後藤 惠之輔、後藤 厳寛、森 正、後藤 健介/電気書院


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