TIMMS
出典: Jinkawiki
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『Trends in International Mathematics and Science Study』の略称であり、国際教育到達度評価学会(IEA)によって実施される『国際数学・理科教育動向調査』のことである。初等中等教育段階における児童生徒の算数・数学及び理科の教育到達度を国際的な尺度によって測定し、児童生徒の学習環境条件等の諸要因との関係を参加国間における違いを利用して組織的に研究することを目的に行う。
TIMSS2007
日本では2007年3月に実施された。(これまで1995年、1999年、2003年…4年ごとに実施されている。)
2007年度調査には59カ国が参加し、日本では小学校4487名、中学校4312名が参加した。
調査結果 ~国際的に見て上位を維持~
・小4算数:586点(第4位)
<1位:香港(607点) 2位:シンガポール(599点) 3位:台湾(576点)>
・小4理科:548点(第4位)
<1位:シンガポール(587点) 2位:台湾(557点) 3位:香港(554点)>
・中2数学:570点(第5位)
<1位:台湾(598点) 2位:韓国(597点) 3位:シンガポール(593点) 4位:香港(572点)>
・中2理科:554点(第3位)
<1位:シンガポール(567点) 2位:台湾(561点) >
TIMSS2007からわかった日本の児童生徒の特徴
<算数・数学・理科に対する意識等>
・勉強が楽しいと思う割合は、前回と比べ、小学生では増加傾向が見られ、特に理科で国際平均を上回ったが、中学生は国際的に見て数学・理科ともに依然として低い。
・希望の職業に就くために良い成績をとると思う中学生は、国際的に見て依然と少ないが、前回調査と比べて数学・理科ともに増加傾向。
<学校外での時間の過ごし方について>
・中学生は依然として宿題をする時間が短く、テレビやビデオを見る時間が多く、家の手伝いをする時間が短い。
・小学生の宿題をする時間は増加傾向。
(参考文献)
『教員養成セミナー』 時事通信社出版局
『教育時事ビギナーズ』 一ツ橋書店